【後編】大学に通う意味が分からなくなって家でPCいじってたら二年間の留年が決まった。そんな最悪で最低な生活をしてた俺に「父が入院する事になった」との連絡がきた事で人生が…
143: ムー 2009/06/16(火) 21:52:21 ID:T8nOwRW5
続きです。
次に姉。
姉は仕事に戻っていたので、携帯に電話する。
姉「もしもし?」
治療のことを説明する。
姉
「んー・・・・・そりゃあ、
しないよりはしたほうがいいのかもしれんけど・・・
もしかしたらってことがあるかもしれんのやろ?」
俺「そうだね・・・」
姉「んー・・・・でもしたほうがいい、、気がする」
姉も迷いながらも賛成に1票。
144: ムー 2009/06/16(火) 21:57:43 ID:T8nOwRW5
最後にばあちゃん。
ばあちゃんは病院には来ずに家でずっといた。
たぶん、一番心配してるのはばあちゃんな気がする。
当然だ。自分の息子が今にでもしにそうなのだ。
心中穏やかであるはずがない。
家に電話をするとばあちゃんが出る。
いつものばあちゃんの元気はなく、
消え入りそうな声だったことを良く覚えている。
俺は治療のことを説明すると、ばあちゃんは一言だけ
祖母「あんたらにまかせる」
それだけだった。
ばあちゃんは家で一人、なにを思っていたんだろうか。
今考えるとなんだか切なくなってくるよ。
145: ムー 2009/06/16(火) 22:01:38 ID:T8nOwRW5
多数決では治療するに決定した。
みんな治療することに賛成で一致した。
俺を除いては・・・
俺は、なんだか治療したくないって思いがあったんだ。
なんでかはわからない。
ただ、なにか、治療する必要がないのではないかと思った。
治療することにより、いい方向にことが進むと、
どうしても思えなかったのだ。
だけど、それは多数決で決まった
結論に反対を求めるほど大きなものでもない。
俺は、治療することに決めた。
家族がみんで決めたんだ。
反対する理由はなかった。
147: ムー 2009/06/16(火) 22:05:48 ID:T8nOwRW5
俺
「お願いします。治療をしてください」
医者
「はい。ではいますぐにでも行います。部屋でお待ちください」
いますぐって言われたときはドキッとしたけど、
早いほうがいいに決まってるからね。
俺は部屋に戻り医者がくるのをまった。
とうちゃんの付き添いは交代でやっていたので、
母ちゃんと妹は家に帰ることになった。
病院で寝れなくもないのだが、
ずっと病院にいると気が疲れてしまう。
なので家に帰ってじっくり睡眠をとるほうがよかった。
146: 天王星のwiki見てきたら 2009/06/16(火) 22:02:22 ID:rjYpWkPi
自分もね他人事じゃないので気持ちわかる
自分には限界あるけど
その限られた選択肢の中で出来るだけの事したいって思うよ
148: ムー 2009/06/16(火) 22:13:41 ID:T8nOwRW5
>>146
そうだよね。
ほんとに限れた選択枠しか、できることがないんだよね。。。
だから自分のしてきたことを
後悔することに逃げてしまいそうになるんだ。
今まで何したんだ俺・・・ってね。
だけどそうじゃいけない。
選択枠は少ないけど今しかできないことなんだよね。
後悔なんてあとでいくらでもできるから、
今することするしかない。
俺は叔父さんに言われるまでそれに気づかなかったけど、
<<146さんは気づいてるみたいでほんとすごいです。
今の僕には言葉しか言えませんが
がんばってください。
149: ムー 2009/06/16(火) 22:20:17 ID:T8nOwRW5
母ちゃんと妹は家に帰った。
俺一人で治療の時間を待つことになった。
親父はベッドで寝ている。
寝ているとは違うな。。。横になっている。
いつも辛そうに体を動かしている。
前にも言ったけど心不全のひとは体を落ち着ける場所がない。
だから寝れないし、気の休まることもない。
この悪循環から、
これからの治療は救ってくれるのだろうか。。。
少しは、とおちゃんを眠らせてくれるのだろうか。。。
俺は期待と不安、半分だった。
そしてその治療がはじまる。
この記事を評価して戻る