【前編】大学に通う意味が分からなくなって家でPCいじってたら二年間の留年が決まった。そんな最悪で最低な生活をしてた俺に「父が入院する事になった」との連絡がきた事で人生が…
87: ムー 2009/04/14(火) 09:22:02 ID:afFHz3HN
>>82
間違い指摘ありがとwこの間違いは恥ずかしす。
みんなも見てくれてありがと。おかげでがんばれます。
88: ムー 2009/04/14(火) 09:30:14 ID:afFHz3HN
このチームはお前次第。
いきなりそう言われても、どうすればいいのか。
(なんで俺が?この家のリーダーは母ちゃんだろう。
俺にそんなことできるわけがない)
情けないことを考えていると、
いつも言われ続けたあの言葉がおいちゃんの口から
叔父「お前は男なんだから!男はお前一人や!」
ずっと昔から言われ続けたこの言葉。
男だから。家を守っていかなければいけない。
世の中ではこれが普通だ。
男だから跡を継ぐ。男だから家を守る。
俺が昔から言われ続けて、そして大嫌いな言葉だった。
情けないかもしれないが、
そんな責任、俺には無理だ・・・
いや、やりたくない、めんどくさいと思っていた。
だけど、このときはそんなこと言ってられる状況じゃなかったんだ。
89: ムー 2009/04/14(火) 09:37:40 ID:afFHz3HN
叔父
「お前はリーダーとして、どうしたらええんや。
どうしようと考えとるんや」
俺「んー・・・・」
叔父
「さぁ、考えろ考えろ。お父さんのこと、
お母さんのこと、姉のこと、妹のこと、おばあちゃんのこと
さぁ、考えろリーダー」
俺
「・・・俺が、めちゃくちゃハイテンションになる」
考えるまでもなかったことだ。
わかってた。でも、誰かがやってくれると
姉がやってくれるだろ。妹がやってくれるだろ。
母ちゃんが。 ほんと馬鹿だったなぁ俺。
叔父
「わかったとるやんw
お前が元気ならみんなも元気になるんや!
今は落ち込んでる暇なんてない。
後悔するときでもない。
空元気でもええから、暗い雰囲気なんか吹き飛ばせ!」
90: ムー 2009/04/14(火) 09:46:30 ID:afFHz3HN
俺「わかった」
このときばかりはおいちゃんに感謝したよ。
おいちゃんからの電話がなかったらどうなってたことか・・・
今まで苦手意識しててごめん!ってw
こんど一緒にお酒飲もう!ってw
なんて単純なの俺w
叔父
「おいちゃんも何日かしたらそっちに行くから。
頼むな・・・おいちゃんはもう”その家の人”ではないんやから。」
おいちゃんは色々あって養子に行った。
だから本当に男は俺だけなのだ。
電話を切るとき、気持ちは変わってきた。
俺のやるべきこと、しなければならないこと。
俺が、みんなを守るんだ。
92: 天王星のwiki見てきたら 2009/04/15(水) 09:11:20 ID:J3PIzAKL
親は死に向かいながら
子供に最後の教えをさずけるというけど、本当だね。
93: ムー 2009/04/16(木) 00:59:47 ID:pAfniX6c
続きかきやす
病室に入る前に、少し深呼吸をした。
と思う。気合を入れなおして父の元へ寄った。
すると、妹が父のそばで笑いながら話をしていた。
妹も不安だろうに、心配だろうに。
それでも、一生懸命がんばっていた。
昔から妹はすごいやつだと思ってはいたけど、
改めて実感させられたなぁ。
俺なんて、怖くて近くに寄ることすらためらっていたのに、
それを平然とやっていた。
母と一緒に、笑いながら自分の話を父に聞かせていた。
俺もしっかりやらないとって思った。
その会話に参加して、いつもより大きな声で笑った。
別に嘘で笑っているわけではない。
ほんとうに面白い話だった。
けど、普段よりは声を張り上げた。
ちょっとでも、この場の雰囲気がよくなればと。
ちょっとでも、みんなの不安を減らせたらと。
自分で言うのもなんだけど、俺、がんばった。
94: ムー 2009/04/16(木) 01:05:33 ID:pAfniX6c
しばらくすると、母の携帯に電話がかかった。
おいちゃんからの電話だった。
母ちゃんはしばらくおいちゃんと話をしていて、
その後親父と変わった。
親父とおいちゃんはとても仲が良い。
結構頻繁に連絡をとっていたらしい。
親父はおいちゃんと話をするときに、きついだろうに、
声を張り上げ、呂律が回らない口を一生懸命に動かしてた。
昔話をしたのだろう、親父が大きな声で笑った。
何度も。何度も笑ってた。
そのときふと、母ちゃんに目をやると
かあちゃん、泣いてたんだ。
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