トップページに戻る

私「水金地火木土天海冥なんだよ」父「水金地火木土天冥海に決まってるだろ!」→当然かつてないほどキレた父親に真冬の夜中に追い出された。


231: 名無しさん@おーぷん 2016/04/20(水)17:51:01 ID:???

ごめんなさい、長文だけど吐き出させて。
仕事が久々に休みでこんな時間まで寝てたら夢に見て思い出してしまった。
親がおかしいと自覚した時の話。










中2の真冬。
理科の授業で惑星の並びをやって、夕食時にその話をしていました。
私「水金地火木土天海冥なんだよ」
父「水金地火木土天冥海に決まってるだろ!」
と、いきなりキレた。
そもそもがうちの父親は何でキレるかわからない上に、1度キレたら最低5時間は説教が止まらない。しかしこの頃はまだそれが異常だということに気付いてなかったのです。
だから、またかー。今日はまだ宿題終わってないから徹夜かなー。とか、この時までは思っていたはず。
やれ授業をちゃんと聞けだ、やれ教科書に線を引けだからはじまり、過去の失敗やなんやかやを持ち出して、この日も父親は絶好調でキレまくっていました。




232: 231 2016/04/20(水)17:51:59 ID:???

父「教科書を持ってこい」
やばいな、と思ったのを覚えています。
中学は荒れていたので、1年間教科書を保たせるため、いかなる理由であろうとも教科書への書き込みは禁止。
破ったら反省文と昼休み奉仕活動(素手で草むしり)は確定。当時優等生だった私なら、非行の前触れ扱いで親の呼び出しも考えられました。
呼び出されたら「なぜ言わなかったのか」と確実に説教。でも今持ってこなければ説教の時間が延長。
すでに0時を回っていました(開始から4時間超)。延長戦したら、宿題ができない。
内申はキープしたかった。高校云々よりも、学期末の説教を短縮したかったからです。良くても悪くても、何かしら説教はある。これについては諦めていましたが、短いに越したことはありません。
宿題することを選んで、教科書を持ってきました。
私は忘れていたのです。
そもそもの発端、惑星の並びを父が間違えていた事を。
父「なんだこれは」
そりゃね、教科書ですから。いくらゆとり教育って言ってもね、水金地火木土天海冥ですよ。
しかし、父親はそれが許せなかった。
父「教科書が間違ってるじゃないか!何やってるんだお前は!」
教科書が間違っているとしたら少なくとも私のせいじゃないんだけど。
父「しっかり勉強しろ!誰が産んでやったと思ってるんだ!」
私「…ふっ」
意味不明過ぎて、説教で麻痺し過ぎて、思わず鼻で笑ってしまいました。息が漏れたって感じ。燃料を投下された父親は、酔ったの?ってくらい顔が真っ赤でした。
父「お前は!親を!何だと思ってるんだ!!!」
私「親」
中2病とかじゃないんですよ。眠かったんです。
当然かつてないほどキレた父親に、真冬の夜中に追い出されました。




233: 231 2016/04/20(水)17:52:26 ID:???

当時住んでいた田舎町は、沼が多かった(と、後から知った)。
なかよし学級の子が各学年最低1人はいました。
当然大人にも同じくらいの割合でいます。変質者も多かった。
聞いた話では、戦中くらいまで閉鎖的なところで、梅毒?が流行ったり近親が普通だったりしたらしい。
うちは移住だったから、そういった事を知らなかったり、危ない地域を教えてもらえなかったりして大変だった。車移動する大人はまだしも、私と妹は、誰かに迎えに来てもらわないとなかなか遊びに行けませんでした。
で、そんなところに、シャツと短パンと靴下で放り出された中2女子は、色んな意味で震えましたよ。
玄関ドアが数分後に開いた時は希望に胸が膨らみましたが、顔を出したのは父。
父「親を親とも思わない奴は出ていけ!近くにいるな!」
親だとは思ってるって言ったじゃーん!とは思ったけど当然そんなこと言えるはずもなく、仕方ないからせめて風を凌げる所を探そうと歩き出しました。





234: 231 2016/04/20(水)17:52:59 ID:???

行く宛があるわけではないので、とりあえず1番民家が絶えないルートを使って中学へ向かいました。中学なら、忍び込めるルートを知っていましたから。
荒れてる学校だったので、家出の先輩諸氏が潜入ルートを見つけていたんです。
そして、いつ自分が使うともわからないということで、みんな知っていて教師には黙っていました。
今でものこってるのかなぁ、トイレの鉄格子がつけ外しできて、窓が外れるとか、駐輪場の側溝に潜って進むと家庭科室に入れるとか。

で、歩き始めてほんの数分。なんか違和感があるんですよ。
神経張り詰めてるとね、気付くんですね。
振り向いたら、1ブロック向こうから超有名な変質者(沼)が見てるんです。
悲鳴も出なかったです。
どっちが先に走り出したかわかりません。でも、ピザなあちらと、足がもつれそうとはいえ若い私。そして、スタート地点から少し行った所に、犬を飼っている友達の家。
大きな白い雑種の、狼のような和犬で、よく遊ぶ私には懐いてくれているものの、友達家族以外には基本的に攻撃的な犬です。
息ができないくらい走って、犬小屋の影に隠れました。
吠えながら犬が出てきて、私を見てキョトンとし、すぐに後から追ってくる巨漢に気付きました。
犬は吠えもせず、唸りもせず、でも巨漢を睨みつけます。
しばらく睨み合いが続いた後、巨漢が敷地に一歩足を踏み入れた瞬間、犬はその足首にパッと飛びつきました。
沼は悲鳴をあげて逃げていきました。
私もそれを確認して、犬を撫でてから中学へ向かいます。
犬には後日、大好きなジャーキーをしこたまあげました。




235: 231 2016/04/20(水)17:54:07 ID:???

残りの道のりは奇跡的に何も無く、靴下の裏面全てをダメにしつつも中学にたどり着きました。
まずは寝床の確保をしようと体育館に潜入。トイレで汚れた足を洗って、スリッパを入手しました。が、再び外から校舎に潜入したときに失くしました。
校舎に潜入したら、自分の教室を目指します。予備の靴下と、その日使わなかった体操服が置いてあったので、靴下を履き、シャツの下に体操服を着込んで暖を取りました。
どうやって家に帰るか考えていると、足音が。
机の下に隠れていると、同じクラスのヤンキーが入ってきて、すぐに見つかりました。
ヤンキーですが、良いやつで、話を聞いて笑ってくれ、私は少し気が紛れました。

ヤ「そういや(私)んちのクルマどんなの?」
田舎は1人1台無いと生活ができません。
私「白い(ワゴン)と黒の(コンパクトカー)だけど」
ヤ「白いのは誰の?」
私「お母さん」
ヤ「ナンバーまでは見てねぇけど、その車ならさっきからこの辺りぐるぐるしてるぜ」
見に行こうとしたら、危ないからと、ヤンキーが代わりに見てきてくれることに。
15分ほどで戻ってきたヤンキーは、車を写メってきてくれていました。
当然ケータイの所持は厳禁でしたが、そこはもう言いません。
やはり母の車だったので、ヤンキーと一緒に校舎からでて、車が走ってくるのを待ちました。
5分もしないうちに母の車が見えて、目の前に停まった時にはすでにヤンキーは姿をくらましていました。
後で聞いたところによると、説明が面倒だから隠れて私が母に会えたところまで見守ってくれていたそうです。
惚れるかと思いました。




236: 231 2016/04/20(水)17:54:33 ID:???

母が一緒に謝ってくれて、その日は何とか許されました。反省して親に尽くすように、とか言われたような気がします。ぶっちゃけこの辺はもう記憶が曖昧です。
発端となった理科の教科書はマジックで、明らかに男字で書き直されていました。それを見ても教師が何も言ってこなかったのは優しさだったのか、はたまた面倒だったのか………。
その夜はなんだかんだで数時間彷徨っていたらしく、結局宿題をやり終わると同時に登校時刻になり徹夜。
あの後ヤンキーは補導されたとかで、お礼が言えたのは数日経ってからでした。

高校受験のとき、父の横槍で浪人したとき、自動車学校に通い始めたとき、実家を飛び出したとき、と、修羅場は他にもありますが、父の異常さを自覚していたから耐えられた。
いろいろ怖かったけど、なんとか出ていこうという思考になるきっかけになったから、あの夜は私の中の大きなターニングポイントだったんだと思います。




237: 231-236 2016/04/20(水)17:56:54 ID:???

家を出て2年。
昨年結婚もして、幸せだと思ってたけど思い出して、どこかに吐き出したくて書き込みました。
実際に声に出すと泣いちゃって、主人にも話せなくて、でも吐き出したくて。

たくさん消費しちゃってごめんなさい。
失礼します。




[6]次のページ

[4]前のページ

[5]5ページ進む

[1]検索結果に戻る

通報・削除依頼 | 出典:http://2ch.sc


検索ワード

私「 | | 水金 | | 天海 | | | | | キレ | 父親 | 真冬 | 夜中 |