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【ウマ娘怪文書】時は大農耕時代──学園の畑で採れた野菜は味はもちろん栄養価にも優れており、今では多くの生徒たちがそれぞれ知恵を持ち寄って料理を作るようになっていた。


5: 名無しさん(仮) 2024/06/26(水)23:33:49

今度はクラウン相手に妄想するのか姉さん…




8: 名無しさん(仮) 2024/06/26(水)23:53:26

>>5
そういうのじゃないわ。それはそれとしてシュヴァルがいつもお世話になっているわね。姉がお返しをするのは過干渉にあたるかしら。
彼女の同室はクラスメートのドゥラメンテさんだったはず。彼女の好みを聞いてみるのも良いかもしれない。
「クラウンの好きなものか……。靴を集めている。あとは、家族とよく話している。それから……」
ぷるぷると震えて考え込んだ彼女に短くお礼を告げ、考える。靴は拘る人も多いから少し贈り辛い。
「それから……寝ぼけて香港の言葉を使うことがある」
参考にするには少々オフィシャルな情報が多い。折り目正しい彼女らしいと言えばそうかもしれない。

「それで、ショッピングですか?」
「ええ。貴方が何が欲しいかを私は知らない。ということを再確認したわ」
「欲しいもの……は、他人からもらうより自分で掴む主義なので」
冗談のつもりだろうか、クラウンは柔らかく微笑んだ。けれど、無根拠のものでもないことはすぐにわかる。
「気が合うわね、意外と」
後日、釣具屋にいたシュヴァルが偶然並んで歩く二人を見てひとりで悶々とすることになったのは別の話である。




6: 名無しさん(仮) 2024/06/26(水)23:35:57

姉さん…?ナリタトップロードだよ…?





10: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:04:19

絶好調だね姉さん…




12: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:14:14

それだけのことをしたのよ






13: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:31:39

あれから月日は流れ今ではすっかり呪いも抑えられていた。ジェンティルドンナを意識しないわけではないが、一時期のように過剰に恐れたりその影を探すようなことはやめたのだ。二人の道が分かたれた日から今日まで、それだけの時間が過ぎたという意味でもある。
そんな折、再び、心は乱される。決意なんて風前の灯だとあざ笑うかのように。「似合っていましたわよ、ドレス」
偶然、廊下で彼女にすれ違った。ほんの一瞬目が合って、ほんの数秒一方的に言葉を発した。そして、速度を緩めることもなかった。
「っ……! ……あ、ありがとう、ございます」
視線を下げ、目を瞑る。ジェンティルドンナは歩みを止めただろうか。あるいは、背中は尚も小さくなっているだろうか。
「どうして俯くのかしら?」
答えはどそのどちらでもない。ジェンティルドンナは振り返り、私の目の前にいた。身長差のせいか、目の前に飛び込んできたのは彼女の暴力的な胸元。呼吸の度にゆっくりとそれは上下している。
「何度でも言おうかしら? よく似合っていましたわ」
ふらりと身体が揺れた。決意という炎を消すくらいなら、燭台ごと倒れた方がマシだった。そして、逞しい腕に抱かれた。




14: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:35:56

やっぱりジェンヴィルじゃないか姉さん!




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