トップページに戻る

中学生の頃から常々「20歳になったらシぬんだ」と言ってた姉が19歳になったある日、突然「お腹が痛い」と倒れてそのまま入院してしまった→その後姉は…


19:おさかなくわえた名無しさん : 2020/01/03(金)16:42:34 ID: SDaqnYOJ

>>18 続きです 

私「ねぇ、20歳で〜って冗談じゃなくて本気で言ってたの?どうして?」 
姉「もちろん本気だよ!だって生きる意味を見いだせない。 
自分で言うことでもないけど、
私はスポーツもそこそこ出来るし勉強だって出来る。 
今まで受験とか(姉は中・高どちらも受験)も失敗した事ないし、
小さい頃から沢山愛されてたのが分かったし一通りモテてきた。 
これ以上人生に執着する意味が分からない。」 

私は何も言えなかった。 
姉は本当に恵まれてたんだ。 
恵まれ過ぎて全てに満足してしまったんだ。 

私「じゃあ保育園の頃のあのだらけきってたのは?」 
姉「それはただの面倒臭がり屋さん爆発」 
私「oh......」




20:おさかなくわえた名無しさん : 2020/01/03(金)16:43:10 ID: SDaqnYOJ

>>19続きです 

姉に詳しく聞くと保育園の頃のだらけっぷりは本当にただの面倒臭がり屋で、 
小学生中学生と歳を重ねるにつれて上記+「自分は愛されてる、恵まれてる」って
自覚して人生に満足して、 
次第にシにたい願望が増していったんだそうだ。 

なんだかとても納得してしまった。 
姉らし過ぎる。 

姉「ちなみにガンが分からなかったら
20歳の誕生日になった瞬間から遅くてもその日中にシぬ予定だったよ」 
私「それは後処理が大変かもしれないからそういうシに方はやめて欲しいな」 
姉「うん、分かった〜」 

軽いわ...とか心の中でツッコミながらその日は解散して家に帰った。 

犬と戯れてから消沈している両親(私が帰ったとほぼ同時に帰宅)に
「(姉)ちゃん意外と元気そうだったよー」と言うと、「そうか...」と小さく呟くパピ。 
マミは目が腫れてた。 
なんやかんやでその日は大人しく寝た。




21:おさかなくわえた名無しさん : 2020/01/03(金)16:44:23 ID: SDaqnYOJ

>>20 続きです 

ここから数ヶ月分端折ります。 
(毎日同じような日々だったので) 

治療は受けたくないって言ってた姉だったけど、
やはり親には言えなかったらしく大人しく治療は受けているようだった。 

でもだいぶ進行していた事もあり、かなり苦しそうだった。 
抗がん剤の作用で髪は抜け、
丸顔でぷっくりしてた可愛い頬は次第に痩けていった。 

姉は割とナルシストだったので、
こっそり私に
「苦しいとか辛いとかより、
 見た目が可愛くなくなることだけがしんどいわ、 
 あとはシぬための儀式だと思えば余裕」とか言ってた。 

最低...って思ったけど、姉は結構強がりなところもあったので
今回もきっとそうなのだろうと言い聞かせた。 

そして日数が経つにつれ、姉はどんどん弱っていった。 

私が放課後に様子を見に行くと必ず
「ありがぴょんす〜!」と言ってくれていたが、
いつしか元気のない小さい
「ありがぴょんす」しか聞けなくなっていった。 

でもそんな時でも姉は私に
「きっともうすぐシねるんだ、嬉しいな。」とか言って
心底嬉しそうに頬を緩めてた。





22:おさかなくわえた名無しさん : 2020/01/03(金)16:45:17 ID: SDaqnYOJ

>>21 続きです 

入院してから半年と少しが経った頃、
姉はかなりギリギリの状態にあった。 
姉はいつも頑張って声を絞り出しながら話してくれた。 

誕生日を目前に控え、少し嬉しそうな姉。 

姉「ねぇ(私)ちゃん...」 
私「なに?(姉)ちゃん」 
姉「もうすぐ誕生日だね...。やっと誕生日...20歳になるよ...」 
私「そうだね。待ち望んでた20歳やん!おめ!」 
姉「あはは、ありがぴょんす!(笑)......誕生日まで持つかな...(笑)」 
私「20歳にならなきゃ死なせないよ!!」 
姉「うん...頑張るね...」 

姉はキツそうだったのに嬉しそうだった。 
おかしな話だが、弱りながらも
「もうすぐ誕生日だ、シねるんだ」ってルンルンだった。




23:おさかなくわえた名無しさん : 2020/01/03(金)16:47:12 ID: SDaqnYOJ

>>22 ラストです、長々とごめんなさい 

でも誕生日の2日前に姉の容態が急変し、そこからはあっという間だった。 
ギリギリ20歳にはなれなかった。 
姉にとっては嬉しいのかもしれないが、
私にとっては「20歳という壁」はかなり大きいものだった。 

あとちょっとだったのに。 
「20歳になったらシぬんだ」って言ってたじゃんか。 
まだ19歳だよ。未成年だよ。馬鹿野郎。 

正直、治療もしてるしまだ大丈夫だろうと思ってた。でも違った。 
私は泣いた。本当に本当に、涙が枯れるまで泣いた。
いや実際には涙は枯れなかったけど。 

でも最後の姉の表情は嬉しそうだった。 
医者も
「ガンで亡くなる方はもう少し苦しそうな顔してるのに(意訳)」って驚いてた。 

まぁ姉はそれだけ嬉しかったんだろうな。 

あんだけ仲の良かった姉がいなくなってしまったのに、
姉は心底嬉しかったんだろうって考えたら
なんだか笑えてきてしまって。姉らしいなって。 

私が思ったのは生きたいって思って
前向きに治療してたら結果は変わったのかなってこと。 
先生も
「最初は回復する見込みはありました。
 最低でも一時帰宅も有り得た。
 だけど想像以上に進行が早かった。」と仰ってた。 

理解してもらおうとは思ってないけど、そんな不思議な姉の話をしたくなった。 
きっと誤字脱字や矛盾点もあっただろうに、
最後まで読んでくれた方がいたら本当にありがとうございます。 

ちなみに姉が入院していた部屋の机の中から出てきた
姉からの最後の手紙には
「お先!今までありがぴょんす!」って書いてありました。 

私にとっては本当に色々と衝撃的でなかなか受け入れられなかったのですが、 
最近やっと受け入れられるようになったので書き込んでみました。 

以上です。ありがとうございました。




24:おさかなくわえた名無しさん : 2020/01/03(金)16:47:55 ID: J2YgFXhT

無駄に長い割に中身がないな




25:おさかなくわえた名無しさん : 2020/01/03(金)16:48:06 ID: bBuLtt5h

あ〜、誰かまとめて




[6]次のページ

[4]前のページ

[5]5ページ進む

[1]検索結果に戻る

通報・削除依頼 | 出典:http://2ch.sc


検索ワード

中学生 | 常々 | | | お腹 | 入院 |