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中坊の頃2択で親友死なせた話


1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/05/30(日) 02:06:41.614ID:8nPTtxfe0

勝手に昔語りさせてもらう
あれは俺が中学2年生の頃




2:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/05/30(日) 02:07:00.590ID:8nPTtxfe0

俺は引っ込み思案で優等生な普通の男だった
友だちは多くなく、親友と呼べる奴は小学校から一緒だった小村(仮)しかいなかった
後々この小村は死ぬことになる




3:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/05/30(日) 02:07:11.216ID:8nPTtxfe0

当時中学校に入学したばかりの俺たちは、入る部活を決める必要があった
小学校の本棚にあった「チームふたり」に影響された俺たちは、軽率にも卓球部に入ろうと思った
体験入部にて

先輩「グラウンド10周!」
小村「いやムリだろ、吹奏楽部いくべ楽そうだから」
俺「(小村がそう言うなら……)」

てな具合で吹奏楽部に入部することに決まった





4:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/05/30(日) 02:07:19.110ID:8nPTtxfe0

だいたいわかると思うけど、そのころの俺はだいたい小村の金魚のフンだった
自分で行動する勇気なんてないイイコチャンだったから
それに対して小村は、はきはきしてるし話せば面白く人当たりもよく、運動は苦手だけど人気者だった
特に女友達が多くて、恋愛相談は彼の得意分野だった
今まで何組ものカップルが小村の手で生み出されていた




















5:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/05/30(日) 02:07:28.383ID:8nPTtxfe0

とにかく、そんなこんなで吹奏楽部に入部した
中1の間は、吹奏楽部でもプライベートでも小村とほとんど過ごしたと思う
中学の吹奏楽部は女がほとんどで、俺の世代では俺と小村以外に男はいなかった(もう1人いたけどすぐに辞めていった)
1個上の先輩には男が3人いて、いつも一緒にバカやってる面白い先輩だった
先輩達には何度も泣くほど笑わされたし、俺も小村もかわいがってもらっていた




6:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/05/30(日) 02:07:36.556ID:8nPTtxfe0

しばらくの部活体験期間があって、俺たちは持ち楽器を決められた
俺はバスクラリネット、小村はチューバという、男子には低音楽器やらせとけばいいだろみたいな悪習マシマシの割り当てだったが、まあその頃の俺に不満はなかった
なぜなら、低音楽器は低音パートで一括りにされるので、小村と同じ部屋で練習できるからだ
その部屋には、同じような理由で低音楽器を割り当てられた男の先輩の1人(仮に後藤とする)もいた




7:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/05/30(日) 02:07:46.468ID:8nPTtxfe0

これは吹部あるあるなんだが、低音パートにはたいていの場合男子が集中する
男子は吹部では少数派の変人なので、低音パートは他の楽器のパートと比べて部の中で浮いた存在になりやすい
中学の低音パートはまさにそんな感じで、長編人の後藤先輩を筆頭格にイカれた女の先輩も数人いて、後藤先輩に会いにくるもう2人の男の先輩も頻繁に出入りしていたので、お世辞にも真面目に練習してるとは言い難いパートだった
ただ、そのぶんパートの中の人はみんな仲良しだったし、後藤先輩繋がりでもう2人の男先輩も低音パートになじんでいた
俺と小村も、ほどなくして先輩たちに気に入ってもらえた
小村はさっき言った通り話が上手いから、先輩たちにはすぐに面白がられてたし、俺は俺でどもりがちクソ陰キャなのが逆にウケて可愛がられた




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