ひたすら仕事に没頭する毎日で嫁と会話しなくなった。これは本当に自分が思い描いた家庭なのか
17: 名無しさん 2014/04/25(金)00:23:36 ID:QicROywtc
アカン(´・ω・`)
19: 夫◆oI0xyLnDLVxx 2014/04/25(金)00:27:40 ID:Q2CqBFy1g
それから数年後、ある休みの日、俺は荷物の整理をしていて、
結婚式の写真を久しぶりに見た
思えばこの時、最後にマイクで大声で「一生幸せにします!!」
なんて恥ずかしいこと叫んだなって思い出し笑いをした
それ時、ふと我に返って家の中を見てみた
綺麗に片付いている部屋
だけど、そこは家庭ではなかった
友達と遊びに行き、俺が休みなのに顔も合わせない息子
まるで俺から逃げるかのように家事をし、
終われば何も言わずに買い物に出かける嫁
もう、色々グチャグチャだった
考えてみれば、その時嫁とは夜の営みも一切なかった
これは本当に自分が思い描いた家庭なのか
これで一生幸せにしているというのか
そんな想いが込み上げてきた
20: 夫◆oI0xyLnDLVxx 2014/04/25(金)00:31:28 ID:Q2CqBFy1g
次の仕事の日、俺は会社の上司に転属願を出した
そこはそれまでの部署から比べると、給料は圧倒的に低いところだった
だが、その分残業や出張が少ない部署だった
上司からは止められたが、
俺はそれを押し切ってその部署に異動させてもらった
そして異動が決まった日、いつもより早く家に帰った
息子は俺の実家に泊まりにいかせていた
俺が早く帰って来たことに、嫁は驚いていた
そんな嫁にシャンパンを買い、久々に二人きりで
ゆっくりとした食事をしようと思ってた
21: 名無しさん 2014/04/25(金)00:35:17 ID:bCW8csx0o
嫁さんに相談もなしに異属か
22: 夫◆oI0xyLnDLVxx 2014/04/25(金)00:38:25 ID:Q2CqBFy1g
しかし、いざ嫁と食事をしてみたものの、
すでに数年間ろくに会話もしていない関係だった
いきなりスラスラと話すことは出来なかった
重い沈黙の中、俺と嫁は黙々と目の前のご飯を食べた
その重苦しい空気が、その時の俺と嫁の関係を物語ってるような気がした
でも、それじゃダメだと自分を奮い立たせた
そして、嫁に部署が異動したことを告げた
最初は嫁もふーん程度の反応で、一切興味を示していなかった
それどころか、俺と目を合わせようとしていなかった
その時、たぶん俺はただの同居人として捉えられていたのかもしれない
それでも俺は話した
そして、これまでの自分を謝罪した
・これまで、自分は家族を蔑ろにし過ぎた
・家族のためと思い働いていたけど、それは自分の自己満足だった
・お前と息子には、本当に寂しい思いをさせてしまった
・これからは家にいる時間を増やして、
これまで過ごすはずだった家族としての時間を増やしていく
・だから、もう一度俺を家族として、夫として認めてほしい
そう言った後、嫁はポカンとしていた
かと思えば、その場で箸を持ったまま泣き出した
23: 名無しさん 2014/04/25(金)00:39:20 ID:6IT8bNm5i
奥さん、寂しかっただろうね...
24: 夫◆oI0xyLnDLVxx 2014/04/25(金)00:43:24 ID:Q2CqBFy1g
それから俺は出来るだけ早く会社を退社し、家に直行するようになった
最初の方は、俺が早く帰ると家の生活サイクルが
狂うようで、なんか色々嫁が慌てていた
もちろん息子は動揺していた
それでも、しばらくすると俺が家にいる生活にも慣れ始めた
そして、俺の家には笑い声が増えていった
顔を合わせなかった息子は、今日学校で何があったか
俺に楽しそうに話し、嫁はテレビでこんな話を聞いたと自慢げに語って来た
俺はそれが嬉しくて、笑顔で話を聞いた
嫁と寝室で寝る時、嫁に言った
「これからは、嫁を本当の意味で幸せにする。愛してるよ」
嫁は泣きながら、私も愛してると返した
そして、俺と嫁は息子に気付かれないように注意しながら、
毎晩のように愛し合った