俺は集落の禁忌に触れてしまった。『お前が二十歳になったら教えるよ』と言って黙った祖母。俺は真実を知る為に…


28: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/05/19(日) 23:30:18.92 ID:Yo1kNekc0

そこに小石が数個置いてあって小さな円が書かれてたんだ、そしたら彼女が指をさして小石を転がして円に入れるわけだ

俺はもしかして小石を円の中に入れるゲームなのかな?って思って一緒にやったんだよ

なぜか知らないけど彼女は一切話さなかったんだよね、でもなぜか一緒にいると楽しくなって日暮れまでそんな

意味がわからないゲームで遊んだんだ、そしたらおばあちゃんの門限を思い出していざ変えることを伝えると彼女が俺の腕を

掴んで首を振るんだよ、でも門限だし明日もくるよって言ってそこでなんとか説得して帰ろうとしたら

 




29: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/05/19(日) 23:32:45.27 ID:Yo1kNekc0

彼女がこっちをみて口にばってんを作るように手を当てたんだそれでなぜか俺はほかのみんなに言ってはいけないのか?と理解してしまったんだ

それでまっすぐ帰って彼女の言うとおり何も言わずにしたんだ、次の日もその次の日も小川で彼女と待ち合わせをしていろんなことをしたんだ

でも彼女はきまって口を開け用とはしなかった、いつも口で笑ってるんだよ

 




30: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/05/19(日) 23:36:39.00 ID:Yo1kNekc0

俺は一週間くらいして彼女に「どうして喋らないの?」って聞いたんだ、そしたらこっちの方をすごい睨んで首を横に振るんだよ

あんまし聞くと気を悪くするからって思って俺は何もそれ以上は聞かなかったんだ

でも彼女はなんでここにいるんだろう?って疑問がいつも残っていたんだ、この辺の集落の子供はみんな知ってるし

ほかの街のとこでも最低でも車で1時間はかかるのに彼女はどうしてこんなところまで来ているんだろうって

それで母さんに「夏休みにこの辺に遊びに来てる子供とかいる?」って聞いたら「いないと思うけどな」って言われるわけ

ますます彼女のことが怪しく感じてしまったんだ

 





34: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/05/19(日) 23:41:18.27 ID:Yo1kNekc0

それ以降俺はますます彼女の事を疑ってきてしまったんだ…

そんなある日だったいよいよお盆って時に彼女がとても暗い顔をしているんだ

「どうしたの?」って聞くけど首を振るばっかなんだよ

そんな時に久しぶりにあの石を転がすゲームをまたしたんだよ

でもいつもよりも何かが違った自分でもよくわからないけど何かが違う気がしたんだよ

 




37: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/05/19(日) 23:47:29.42 ID:Yo1kNekc0

そしたら彼女の転がす石も俺の転がす石もなかなか円のなかに入らないんだよ…

するとだんだん彼女の顔が強ばっていくんだ、そしたらいきなり俺の腕を掴んで森を一気に駆け抜けて

開いた道に出たんだ…そしたら彼女がこっちの方を向いてバイバイって手を振るんだよ…

俺はどうして?って何度も聞いたんだ…でも彼女は答えないで森と道の間から踏み越えてこないんだ

俺は強引にも彼女の腕をひっぱってこっちに行かせようとしたらすごい力で腕を跳ね除けられたんだ

それも小学生の女の子が出せる力じゃない、大人の男性が出すようなすごい力で、すると彼女は泣きながら

最後に口パクでなにかを言ったんだよたぶん「ごめんね」だと思う…俺もよくわからなくて怖くて泣きながら家に帰ったんだ

 




38: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/05/19(日) 23:52:23.57 ID:Yo1kNekc0

泣きながら帰ってきた俺にびっくりした祖母は強く問いただしてきたんだ

それで正直に何もかも話したんだよ…そしたら祖母の顔が真っ青になったんだ

すると次の日に神社に連れてかれたんだ、そこの神主さんが俺を見るなり驚いた顔をするんだ

なにもなかったか?どこか痛いところは?って感じで別になにもなかったから黙って首を横に振ったんだ

そしたら神主さんはほっとした感じの顔になって祖母にいろいろ話してから終わったんだ

それから彼女の事も見なくなって禁句のように祖母もなにか隠している感じがしたんだ

とゆうよりも姉貴以外みんななにかを隠しているように感じた

 




41: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/05/20(月) 00:00:12.92 ID:h+yVPhtW0

そして二年たって俺が中学に上がった時だった学校の帰り道にあの彼女らしき子が川をみていたんだ…

俺はとっさに彼女のあだ名を叫んだ、彼女のあだ名は「しーちゃん」いつも喋らないでいるからそう付けた

そしたら彼女は俺の事を見るやいなや橋から川に降りたんだ、俺は急いで駆けつけたけど彼女の姿はどこにもなかったんだ

そして俺は帰ったあとに祖母に聞いたんだよ「あの女の子はなんだったんだ」ってそしたら祖母はしばらく黙ったあとに

「ここはね昔から鬼が降りてきたっていう言い伝えがあったんだよ…それでここの人たちはそれを鎮めるために」

そこまで言って祖母は黙ってしまったそしたら「アンタが二十になったらいうよ」って今まで見たことないような真顔で祖母が言うんだ

そんな祖母の気持ちに俺は「分かった」って言ったんだそれから俺は19の頃だった祖母が他界してしまったんだ

それで結局祖母にはなくなってしまってうやむやになったまま社会人になって名古屋へ仕事のために引っ越したんだ

聞こうと思えば母さんでも父さんからでも聞けると思うんだけどなぜか聞くのが怖いんだ、祖母みたいに死んでしまいそうで

姉貴はなにも知らないようだったんだ…

結局あの子も祖母の話もなんだったんだろう…

これは俺の子供の時に起きた不思議な出来事

 




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