叔母に「年頃のお嬢さんがいらっしゃるからそのつもりで」と言われて本気の見合いモードで臨んだ場所に高校生の女の子がいた→落胆する俺、しかしその後…
116: 名無しさん@お腹いっぱい。 2010/03/25(木) 21:42:26
その後は実はそれほど面白い展開はないんだが。
11歳年下の高校1年生といきなり恋愛に陥る男はそんなにいないと思う。
嫁はまだ子供だったし、あくまでお客様の娘さん。
叔母もそういう冗談をかました後は、
あまり見合いだとか結婚だとか言わなくなった。
縁があったのは、状況によっては大学が俺と同じになる可能性があったことで、
義両親と仕事で会う機会に家庭教師や進路指導員の真似事をしたりした。
嫁には好かれたというよりは懐かれた。
子供なんだが形は女なのでけっこう照れくさかった。
その頃の嫁は超美少女ではなかったが、容姿も仕草も言葉遣いも品の良い、
一言で言えば「感じの良い」娘だった。
といって特別お嬢様でもなくて、そこらへんの女子高生には違いなかった。
運動もしなくはないが得意とはいえない。
受験勉強をそれほど苦にしない程度に頭は良い。
中学から女子校だったので、いかにも雑誌や噂で仕入れましたという
奇怪な男情報を持っている。
友達は多く、素直に「学校は面白い」と言える、一見悩みのなさそうなタイプ。
実際は「良い子or真面目な子」として周囲に扱われていたので、
たまに自縄自縛に陥って破目をはずせずに疲れている。
その気持ちは分かったので、そういうときは慰めたり励ましたりはしていた。
書いてみると難しい。嫁の目を盗みつつ続きを書きます。
119: 初めてした会話スレの314 2010/03/25(木) 22:05:34
嫁が大学生になってすぐ
「大学が期待したほど面白くない」と言い出したことがある。
両親や友人に言い難いというので、
仕事で来ていた俺にこっそり愚痴ってきた。
「授業が面白くない」とか
「周囲がみんなコンパのことばっかりで真面目な話ができない」
とかそういうレベルの話。
真面目だと自我が強くなって、
他人に厳しく批判的な目で見たりするのはよくある話だ。
俺は「大学は面白い」と思っていたし、
自分の出た大学をアホの巣窟みたいに言われても困るので
その時は真剣な顔をして相談に乗った。
俺が言いたかったのは、男というか学生は確かに能天気で
遊んでばかりに見えるかも知れないし
何かというと女の服を脱がせたい欲求をちらつかせるかもしれないけれど、
裏の裏までアホな人間と
一皮向けば侮りがたい人間は見極めないといけないし、
浅い印象だけで結論は出せない。
同性もだけど、異性の友人が多く作れるのが大学のいいところだから、
もうちょっとしっかり人を見てみろということ。
あとはまあリラックスしなさいよと。
ありきたりの説教で嫌われるかと思ったが、そういう雰囲気でもなかった。
その頃は俺にとっても
嫁もかなり女に見えていたので、微妙な邪心というか、
格好つけて接するようにはなっていた。
あくまで顧客である義両親の許可を得てだが、
何度か理由をつけて一緒に食事をしたことがある。
120: 名無しさん@お腹いっぱい。 2010/03/25(木) 22:21:24
わくてか
122: 初めてした会話スレの314 2010/03/25(木) 22:33:48
俺のアドバイスが効いたのか、もともと大して深刻な悩みでもなかったのか、
嫁はサークルにも入り普通の能天気な女子大生のように学生生活を楽しみ始めた。
「○○部にはいりました」と連絡もらったときは、体育会でもあるし大丈夫だろうかと
心配したが大して強くないクラブで、しかも人間関係がうまくいったようで、
そうなると俺への相談事は減りたまに会っても挨拶する程度になって、
関係は大きく後退した。
俺は最初からそういう関係はないと装っていたので仕方のないことだが、
今だから言えるがかなり内心で落胆していた。
向こうから親しげにしてくれる若い女性と言うのが
いかに貴重でありがたい存在か身に染みたし自分では否定していても、
はるか年下の小娘に期待していたことは認めるしかなかった。
(失恋なんて世間では)よくあることだしと
平静を装う以外にやることもなかったが。
幸運だったのは、義両親が(叔母の人間関係の力だとはいえ)
あいかわらず顧客でいてもらえた上に独身の俺を哀れんで、
たまに食事に招待してくれたことで、
嫁と会う機会は確保できていたことだ。
こちらが接待せずに食事を振舞ってくれる顧客は貴重だし、
信用されていると思うと素直に嬉しかった。
30過ぎたら自分の事務所構えようかなという希望ももった。
なんせ当時はここまで不景気になると思わなかったものでw
123: 名無しさん@お腹いっぱい。 2010/03/25(木) 22:58:37
wktkwktk
いいよいいよ、書くの上手
124: 初めてした会話スレの314 2010/03/25(木) 23:11:40
そういう状態から急転直下するわけで、
書きながら何か兆候やきっかけになる事件があったか
改めて思い出してみても心当たりがない。
嫁に尋ねたこともあるが
「前から旦那のことが好きだったよ」というだけで、
理由はないらしい。
嫁との関係は、たまに義両親と一緒に会って、
俺は心の痛みや欲求を隠しつつ和やかに世間話をするといったものだった。
それがいきなり「クリスマス、一緒に映画に行きませんか?」と
前触れなく唐突に誘われて「えっ」と驚いた。
義両親の前での発言なので、
妖しい意図はなく普通にデート?の誘いのようだ。
俺にとっては大事なお客様のお嬢様がそんなことを言い出すのは
困るべきことだったのだが浅ましいことに全く困らず、ただ嬉しいだけだった。
義母に「よろしくお願いします」と言われて、
叔母を思い出して何かの罠かとも思ったが
義父も「忙しいだろうがよろしく」と念押しされて、
冷静を装いつつ引き受け、
自分のアパートに帰ってから歌を歌いながら喜びで踊った。
映画は忘れもしない「海の上のピアニスト」。
実は内容はけっこう忘れたw
俺は古い怪獣映画とかをレンタルで見たりはするが、
映画には基本無知なので。
それなりに映画館が混んでいたことと、感動で?
涙ぐむ嫁を盗み見て、そっちに「おお!」と感動していた。
接待で店はいくつか知っていたので、
小賢しい程度に洒落たレストランを手配しておいた。
125: 名無しさん@お腹いっぱい。 2010/03/25(木) 23:17:40
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