若い頃に手放した車との再会を果たした。いろんな所から借金する形で購入したGTRなんだけど…
54: おっさん 2015/12/08(火)22:33:21 ID:r8h
ID変わったのは自宅のPCで書いてるからです。
今日中に終わらせるように頑張ります。
>>45
R34もかっこいいですね。
自分は思い出補正が強いからかもしれません。
>>47
英語は全く分かりませぬ(底辺)
あとで嫁に訳してもらいますw
55: おっさん 2015/12/08(火)22:39:04 ID:r8h
>>43
の続きです。
正直、おじいさんは
当時の俺より思い入れがあるように感じました。
俺はそこまでの愛がある車を手放す理由がわかりませんでした。
この時の会話は今でも鮮明に覚えてます。
俺
「一つ聞いていいですか?」
じいさん
「なんでもいいですよ」
俺
「なんでこの車を売ろうとおもったんですか?」
じいさん
「.....」
俺
「○○さんは当時の俺よりも
話を聞いていて思い入れがあるように感じました。
なぜ手放そうとおもったんですか?」
56: おっさん 2015/12/08(火)22:52:33 ID:r8h
正直聞いてから聞いては
いけないことを聞いてしまったと思いました。
考えてみれば金の事もあるだろうし、
おじいさんがあまり歩けないのは明白でした。
でもおじいさんは、
「俺さん、車ってのは何のためにあると思いますか?
自分は走るためにあると思うんです。
私は3年ほど前事故で腰を痛め、ほぼ歩けなくなりました。
でもリハビリをする気になれたのは、
いつかまたGTRに乗りたい、
その一心でリハビリを続けることができたんです。
1年半のリハビリ生活の中私は毎週、
GTRのエンジンを掛けていました。」
俺
「....」
じいさん
「リハビリが終わったあと私はGTRに乗りました。
でも腰を痛めた私にもう乗れる車じゃなかったんです。
私は車のほとんどを処分しました。
でもこの車だけは処分できなかったんです。」
俺
「だったら家に置いておいても...」
じいさん
「俺さん、私は車は走るためにあると思うんです。
GTRはまだ走れる、
そして私のようにまた夢を与えてくれる、って思いました。
だから私は俺さんがしてくれたように、
変えれるだけの消耗品全てを変え、
俺さんが書いてくれた手紙の様にまた手紙をかきました。」
そう言っておじいさんは一通の封筒をだしました。
57: おっさん 2015/12/08(火)22:59:36 ID:r8h
おじいさん
「これ、覚えてますか?
俺さんが書いてくれた手紙です。
メーターの上に置いてありました。
私はすべて守りましたよ、、。」
俺はほぼ号泣でした。何も言えないくらいに。
おじいさん
「だから私はこの車を手放そうと決めたんです。
また走ってほしい、それだけで満足だって。」
俺
「ありがとうございます」
多分言葉になってなかったと思う。
58: おっさん 2015/12/08(火)23:04:05 ID:r8h
それから30分くらいしてお開きになった。
俺はほぼ泣き続けてたと思う。
おじいさんと話して思ったのは、
21年ぶりにこの車を手にしたとき、
俺が最後まで乗ってやると思ってた気持ちが、
いつかこの車に乗れなくなったとき
乗れる人に譲ろう、、そんな気持ちでした。
帰り際おじいさんに、
少しドライブに行きませんかと誘った、
おじいさんは笑顔で了承してくれた。
59: 名無しさん@おーぷん 2015/12/08(火)23:05:40 ID:FLP
良い話だ
60: おっさん 2015/12/08(火)23:12:22 ID:r8h
21年ぶりの首都高、
俺とおじいさんは無言で1時間ほど走った。
別れ際おじいさんと一つの約束をした。
俺
「俺、自分が乗れなくなったらおじいさんみたいに
この車を乗ってくれる人に譲ります。」
おじいさんはうなずくばかりでした。
帰路に就く前、もう一度首都高に上った。
昔と同じ800馬力オーバーのセッティングで。
やっぱりRは今でも最高だった。
21年ぶりの赤い光はやはり眩しく、財布に痛かった。
おわり
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