【ウマ娘怪文書】「止めておきなさい」自らを包囲する黒づくめの男達の前に樫本トレーナーはスッと掌を上げた「私ではあなた方に勝てない。怪我をしますよ」
2: 名無しさん(仮) 2024/04/11(木)12:52:17
気付けば闇の者達は高速で樫本トレーナーの周囲を旋回していた
彼女は微動だにしない。動体視力が追い付かないからだ
(流石は…)
その隙だらけの所作に男達は舌を巻く。一見無防備に思える彼女
だが中央のチームトレーナーとなれば迎撃し瞬時に暴の嵐が吹き荒れるだろう
「一斉に行くぞ」
「「承知!」」
リーダー格らしき男の声に周囲の4人が樫本トレーナー目掛け飛び掛かる
次の瞬間には鈍い打撃音と共にそのうち3名が地面に転がっていた
「「おんっ!?」」
かにかまめいた呻き声を上げる3人の中央には
樫本トレーナーを抱き上げる黒づくめの1人
3: 名無しさん(仮) 2024/04/11(木)12:52:50
闇の者達が飛び掛かった瞬間
そのうち1人が更に加速し樫本トレーナーを抱き上げると回し蹴りを放ったのである
「クソ…今のは『府中旋風』!」
中央のトレーナー達が得意とする基本体術だった
「…成る程、貴方でしたか。キャロットトレーナー」
「グラッセに頼まれてね」
抱き上げた男が覆面を取ると果たしてチーム〈キャロット〉のトレーナーだった
笑顔の彼と恥じらう樫本トレーナー
そしてビターグラッセの顔を交互に見てリトルココンが目を見開く
4: 名無しさん(仮) 2024/04/11(木)12:53:16
「既に我らの1人に偽装していたとは…抜かったわ」
気絶した黒づくめ達を警備員がズダ袋に詰め込み人気の無い所へ運んでいく
「にしても理子ちゃん。俺に抱かれても冷静だったね」
「仕事中に理子ちゃんは止めて。感触ですぐに貴女って分かったから」
そんなやり取りにチーム〈ファースト〉の面々が黄色い悲鳴を上げる中
リトルココンは白目を向き失神していた
濃厚な匂わせに脳が耐えられなかったのである
5: 名無しさん(仮) 2024/04/11(木)12:54:17
こうして闇によるチームトレーナー襲撃は防がれ
被害は最小限に抑えられたのだった…。
9: 名無しさん(仮) 2024/04/11(木)13:08:08
>>1
>「私ではあなた方に勝てない。怪我をしますよ」
理子ちゃんそんな挑発していいのか!?…あれ?
11: 名無しさん(仮) 2024/04/11(木)13:11:09
>>2
>彼女は微動だにしない。動体視力が追い付かないからだ
そうだね…