長女が卒園式を迎える少し前に小腸ガンを患ってる事が判明した夫が36歳という若さでこの世を去った。この夫からの遺言があるのですが…
126: 私事ですが名無しです 2011/12/02(金) 02:37:55.28 ID:uExVtsSN0
視界がボヤける。
続けてくだされ。
127: 嫁 2011/12/02(金) 02:38:36.38 ID:ZUMRgH790
あたしが連絡してる間、だんなちゃんは一時期呼吸は荒いけど
ちょっと様態が落ち着いてきた。
ひょっとして、だいじょうぶなんじゃない?
って感じで。
128: 嫁 2011/12/02(金) 02:44:55.53 ID:ZUMRgH790
うちのだんなちゃんは入院中友達とか知り合いを呼んだことがない。
呼ばなかった理由は、点滴打って苦しんでる
姿を人に見られたくなかったかららしい。
点滴打ってグッテリしてるところに人が来ても相手に出来ない。
だから、来てもらいたくない。
そんな理由で呼ばなかったし、誰一人として見舞いにもこなかった。
それが、だんなちゃんが死ぬかも知れないって連絡したらみんな今から向かうって
すごくうれしかった。
みんなしんぱいしてくれてたんだって。そうおもった。
129: 嫁 2011/12/02(金) 02:56:47.43 ID:ZUMRgH790
21:00
ご家族(娘さんと奥様のご両親)来院
軽度の痙攣出現
医師の指示にて静注施行
落ち着いてきたかなぁとおもったら、
だんなちゃんの呼吸がまた荒くなってきた。
少しだけ痙攣も始まってきていた。
あたしは、ずっとシャレになんねーとか、たいがいにしとけよ。
とか言い続けて、だんなちゃんのほっぺをピチピチ叩いていた。
そんな中、一番初めに病院についたのは娘とあたしのの両親だった。
130: 嫁 2011/12/02(金) 03:05:11.78 ID:ZUMRgH790
あたしのお父さんがだんなちゃんの側に駆け寄った。
「おーい。だんなちゃんなにしてんだぁー。大丈夫かぁ?おきろよぉ」
肩をポンポンと叩いた。おとうさんが話しかけて、「大丈夫かぁ」
っていうと痙攣が治まりちょっと落ち着いてきた。
さすがうちのおとうさん!
だんなちゃんはなぜかよくわかんないけど、
あたしのお父さんが大好きなのだ。
あんないいおとうさんはいないよ。うちのくそ親父とはまったく違う。
「かあちゃんのおとうさんが、ぼくの本当のおとうさんです。」
とまで言い放つほど大好き。
そんな大好きなお父さんの声を聞いて安心したのかな。とおもった。
131: 嫁 2011/12/02(金) 03:12:31.13 ID:ZUMRgH790
呼吸は安定しても、一向に意識が戻る気配がない。
はじめのうちは頭抑えてものすごく痛がっていたけど
今はそんな様子もない。すごく落ち着いている。
あたしは、意識がないだんなちゃんにむかって
「だんなちゃんしっかりしてよ」ってほっぺをペチペチたたく。
息が浅くなるとほっぺをたたく。大いびきのような呼吸が返ってくる。
ちょっと安心する。また息が浅くなる。しっかりしろよーってほっぺたたく。
大いびきのような呼吸が返ってくる。それの繰り返し。
132: 嫁 2011/12/02(金) 03:13:54.44 ID:ZUMRgH790
この頃には、
もう大きな声で話しかけるということもしなくなっていた。
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