82: 名無し募集中。。。 2019/05/12(日) 12:36:51.21 0
果たしてねえや(15)は本当に嫁に行ったのか?
先日、匿名diaryで「15でねえやは嫁に行き」が話題になっていましたね。あまりにも周回遅れですが、僕もついていきたいと思います。
歴史人口学で見た日本 (文春新書)
人口から読む日本の歴史 (講談社学術文庫)
上記の研究によりますと、江戸時代の農民の初婚年齢は意外なことに二十三歳くらい。初産年齢は二十四歳くらいだそうです。
よかった、 十五歳で嫁に行ったねえやはいなかったんだ。
と、考えるのは早計です。これは西日本の平野に限ったデータで、結婚年齢は地域によって差があります。
特に顕著なのが東北地方太平洋側で、この地域は早ければ十六歳、遅くても十九歳くらいで結婚しました。
なぜこの地域は結婚年齢が早かったと申しますと「出産のチャンス少しでも増やすため」です。江戸時代の東北地方、
中でも太平洋側は気候が稲作に適しておらず、人々の暮らしは本当に大変でした。その辺の事情は日本残酷物語に詳しく書いてあります…
と言いたいところですが、うろ覚えなので果たして本当にこの本に書いてあったのか、この内容が正しい認識なのかイマイチ自信はありません。
日本残酷物語1 (平凡社ライブラリー)
人口減らさないためには五人、六人と産む必要があったのです。そのために逆算していくと、
どうしても十六歳で嫁に行かなければならないのです。
話を西日本に戻しまして、二十代前半で結婚・出産した女性はその後どういった人生を送ったのでしょうか。統計によりますと、
女性の寿命は四十代前半で終わります。江戸時代には五十歳まで生きる女性は少数派だったようです。男性の寿命は五十歳程度。
現代とは違って男性の方が長寿でした。医学的には女性の方が頑丈にできていることは、現代では広く知られていることなのに、女性の方が短命です。
その理由は出産によるダメージと考えられています。
http://yasushiito.hatenadiary.org/entry/20130518/1368856706