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【ウマ娘怪文書】レースを走るウマ娘が日常的に身に着けるものは多岐に渡ります その中の一つ、蹄鉄


1: 名無しさん(仮) 2023/07/24(月)00:24:01

レースを走るウマ娘が日常的に身に着けるものは多岐に渡ります
その中の一つ、蹄鉄
レース時に使用するもの、練習時に使用するもの、日常使いするものと用途も様々
故に予備を持ち歩くのは至極当然の心構えではありますが、ついうっかり準備を忘れてしまう子も中にはいるようで
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2: 名無しさん(仮) 2023/07/24(月)00:24:18

CASE.1 アグネスデジタル
今日は大事な大事な重賞レース。コンディションは生憎の空模様でしたが、みんな同条件で走りますので!
ゲートを抜けていつも通りに抑え気味に後方キープ。前を走るウマ娘ちゃんが踏み込み駆ける際に飛散する泥の塊もなんのその、どこにでもいるウマ娘はこんな事ではへこたれませんよ
大きな雨粒に頬を叩かれ、額を泥化粧を重ね、その上で何とかゴールラインを駆け抜け……今日も輝かしいウマ娘ちゃんのレース姿、至近距離で眼福でした!
と、ここまでは良かったんですが
「あっれぇー?」
レース後のインタビューを終えて、泥汚れなどをシャワーで洗い落として一旦お着換え
ライブを終えて、汗などの汚れをもう一回シャワーで流して再度お着換え
……したところで、ちょっとしたミスに気づきました
「蹄鉄が、ない」






3: 名無しさん(仮) 2023/07/24(月)00:24:31

そうなのです、レース前のアップ後にも一度状態をリセットしようと思ってお着換えをしておりまして……既に準備しておいた予備の蹄鉄を使い切ってしまっていて、今のあたしは蹄鉄の無い無防備状態です
如何しましょう
頭の中はその単語が繰り返し渦巻いていきます。レース場近くのコンビニになら蹄鉄の一つや二つ、入手することくらい容易いですが、今日のレースは地方重賞の為、この後はトレセン学園には帰らず現地箔の予定で……
だから、もしも、万が一、いやでもまさか、ですがこういう、ひょえ
やや掛かってしまった思考回路がどんどんと空転していき、冷静な判断が出来なくなっていって
そうこうしているうちに控室のドアがノックされて
「デジタル?準備できたかな?」
あたしの撤収作業を部屋の外で待ってたトレーナーさんが声を掛けてきたので、つい
「はい!もう出れます!」
と返事をしてしまって……





4: 名無しさん(仮) 2023/07/24(月)00:24:46

CASE.2 スイープトウショウ
今日は使い魔と一緒に屋内プール施設に遠征しに来てたのよ
別に楽しみにしてたって訳じゃないけど、着替えるのにかける時間がもったいないなって考えて、服の下に水着を着てプールまで来たのね
定番の流れるプール
「それじゃ行くわよ使い魔!まずは水精召喚魔法!」
「待ってスイープ!準備体操は!?」
水の流れのコントロールを奪おうとしてみたんだけど出鼻をくじかれたわ
次はウォータースライダー
「身長が足りないってどういうことよ!」
「保護者と一緒なら滑れるから……今回はそれで我慢してね」
レディを捕まえて失礼しちゃうわ。使い魔は意外と逞しかったけど




5: 名無しさん(仮) 2023/07/24(月)00:24:57

で、心行くまで楽しん……使い魔を鍛え上げてね、それじゃそろそろ帰ろうかって更衣室で着替えたんだけど……忘れてたの、蹄鉄
「……しまったわ」
もうね、自分のことだけど何やってんのよー!ってなったわ
未来の大魔女スイーピーがこんな初等部みたいな失敗するなんて考えらんない!別に今日のプールがそんなに楽しみだったとか!浮かれてたとか!そんなんじゃないわ!!
……でもいくら過去の自分を怒ったところで手元に蹄鉄がない事実は変えられない
どうしようかしら、さすがに使い魔も蹄鉄なんて用意してないわよね、してたら蹴っ飛ばすけど
着てきた水着をまた着る?服が濡れちゃうじゃない
じゃあ、なら、いっそのこと




6: 名無しさん(仮) 2023/07/24(月)00:25:13

CASE.3 ビコーペガサス
「という事がありましてー」
「って事があったのよ」
夏のある日のトレセン学園。トレーニング前の自由時間にカフェテリアで偶然出会ったデジタル先輩とスイープからそんな失敗談を聞かされた
「二人とも抜けてるなー」
ついそんな風に軽く返してしまったけど、二人はアタシがそんな応答をしても
「いやー、返す言葉もございません」
「たまたまよ!たーまーたーま!」
って深刻に捉えずに返事をくれた




7: 名無しさん(仮) 2023/07/24(月)00:25:25

「それでその後どうしたんだ?」
ここで話を切ってしまうのは少し悪い気もしたので、少し話の続きを促してみる
「まぁ実際ちょっとの間蹄鉄が無い事を気取られないようにしておけば問題はありませんでしたので……」
デジタル先輩は少し頬を赤らめてそんな感じで答えてくれた
「このアタシの隠蔽魔法が功を奏したのよ。何もなかったも当然ね」
スイープは帽子のウマ耳を忙しなく動かしながらいつもの調子で説明してくれた
そんな風にアタシに蹄鉄の失敗談を語ってくれた二人なんだけど謝らなければいけない気がする
だってアタシ、プライベートでは蹄鉄使ってないんだ
だから二人の経験を教わっても、アタシはその知識を生かせないんじゃないかなあ




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