トップページに戻る

【ウマ娘怪文書】夜風に身を任せながら夜の海岸に思いを耽る令嬢その姿は例えジャージであろうとも絵になるものである …それが実際は、空腹を紛らわすだけの行為であったとしてもだ


1: 名無しさん(仮) 2023/08/16(水)19:25:51

夜風に身を任せながら夜の海岸に思いを耽る令嬢
その姿は例えジャージであろうとも絵になるものである
これが名優というもの、メジロの資質と言えるだろう
…それが実際は、空腹を紛らわすだけの行為であったとしてもだ
「ほれ。食べるか?」
「トレーナーさん…」
隣に座った自らの担当から手渡されたのはガリガリ君キャロット味
パッケージを見た途端メジロマックイーンの顔にパッと花が咲く
「氷菓子は良いな。適度に甘くて冷たく、何よりもカロリーが少ない」
「ほんほへふわね」
「齧るか喋るかどっちかにしたらどうだ」
苦笑する彼の隣で令嬢は無心に咀嚼を始めた
どうやら齧る方を優先したようである
成程波の音に男女が二人。それが例え教え子と、トレーナーの関係といえど
結局の所潮騒を感じるこのロケーションに言葉は不要だったのだろう




2: 名無しさん(仮) 2023/08/16(水)19:26:07

隣に気配を感じながらぼう、っと
自らのガリガリ君の袋をそのまま夜空を見上げる
と、視線を感じるとマックイーンが手をもじもじとさせながらこちらを見ていた
「…どうした?」
「あ、いえ…その…」
言いたい事は何となく分かっている
もしお食べにならないのであれば溶けてしまいますし
そんな所だろう
敢えてその一言を彼女の方から出させようと優しい眼差しで見ていると
マックイーンの指がそのまま子丑寅と印を結んでいる事に気づいた
ポン
「水遁・間欠閃の術!」
「があっ!?」
マックイーンの手が合掌されるのと
トレーナーの足元から怒涛の勢いで水が噴き出すのは同時だった






3: 名無しさん(仮) 2023/08/16(水)19:26:19

「油断しましたわねトレーナーさん!」
砂浜から噴き出した水柱はそのまま彼の身体を遥か上空まで吹き飛ばしていた
元よりレースの際も発生させた固有結界
その中で手に掲げる紅茶の一杯から大瀑布を編み出す水遁の使い手である
海辺である事も含めこの機を恐らく狙っていたのであろう
「やってくれるなっ…マックイーン!」
「ふふふ…空中戦、ましてや足場の無い環境ではトレーナーさんの戦力は半減
このまま押し切らせていただきますわ」
再びマックイーンの手が高速で印を刻む
無数の血継限界のウマ娘を集めるメジロ家
そのエリートであるメジロマックイーンの術スピードは群を抜いている
が、そんな彼女の視界からトレーナーの姿が瞬時に消えた
「半減、ね」
「なっ!?」





4: 終 2023/08/16(水)19:26:35

衝撃と共に砂浜を吹き飛ばされ、その身を幾度もバウンドさせるも
再び砂に痕跡を残りながら堪えて踏みとどまるマックイーン
その眼前にはいつの間にか着地したトレーナー…
そして、その足元のアイスの棒に目が行く
「うかつでしたわ…瞬身の術…」
「意外とハズレの棒でもこういう時役に立つもんだ」
言いながらトレーナーが構えを取るのに併せてマックイーンも両手を構えて見せた
奇しくも…ではない。構えは同じ
何しろ彼等二人は担当トレーナーと、そして契約ウマ娘なのだ
「「第六景門…開!!!」」気の昂りと共に二人は飛び上がり
そして満月を背にその蹴り脚を交差させた。




5: 名無しさん(仮) 2023/08/16(水)19:28:15

途中まではいい雰囲気だったのに!!!!!




6: 名無しさん(仮) 2023/08/16(水)19:30:37

しっとりとした読ませる文だな...何これ!?




7: 名無しさん(仮) 2023/08/16(水)19:32:54

イチャイチャしやがってよお…




[6]次のページ

[4]前のページ

[5]5ページ進む

[1]検索結果に戻る

通報・削除依頼 | 出典:http://2ch.sc


検索ワード

怪文書 | ウマ娘 | ウマ | | | 海岸 | 思い | 令嬢 | 姿 | ジャージ | | 空腹 | 行為 |