6年交際した彼女が俺以外の男と腕を組んで家に入る姿が見えた。思わず落胆するも何かの間違いを期待して中の様子を伺ったら…
652: 646 2012/09/06(木) 21:33:05.82
結局、仲良く彼女の部屋に入っていく二人を俺は見ていた。
アパートの前まで来た時に
彼女の方から腕を組んでいったのが見えた時は凹んだね……
でも、絶望ってよりも意外と普通でいられた、その時は。
他人事?みたいな感じかな。
頭がついていってなかったと思う。
それで俺、何したかと言うと、
窓が見えるところまで下がって彼女に電話したんだよね。
そしたら彼女普通に出てさ、
「どしたの?」って、本当にいつもみたいに言うんだよ。
俺
「いや、何してるかと思ってさ……」
彼女
「別に……てか、友達と飲みに出てるんだよ。
誰かさんが仕事だって言うから(笑)」
俺
「あ、そうなん……」
彼女
「だからゴメンね。お仕事頑張ってね」
俺
「うん……」
彼女「あ、メリークリスマス」
ガチャ!
余りにもいつもの彼女で本当に信じられなかった。
浮気しているとは全然思えなかった。
ひょっとして彼女の部屋にいるのはお姉さんとか?とマジで錯覚するレベル。
馬鹿だよ俺は……
653: 646 2012/09/06(木) 21:34:44.74
結局その場から離れられなくなって、
一時間くらい経った頃かな、部屋の灯りが消えたんだよ。
その後に及んでも、
「これから出掛けるのかな?」みたいな事考えてたね。
本当に馬鹿。
当然、消えたまま誰も出てこない。
俺、もう一度そこから電話したんだけど、今度は電源切られてた……
その時さ、やっと現実が理解出来たみたいになって、足が震え出した。
でもケジメ、ケジメ、と何度も心の中で呟きながら、
彼女の部屋の前まで行ったよ。
呼び鈴鳴らそうとする手が震えてね……
これ押したらお終いかも、とか考えてたと思う。
で、その時目に入った郵便ポストがあってさ……
俺、あろう事かそこに耳を当てたんだよ。
何か聞こえるかなって。本当に馬鹿だよね。
ほんの微かなんだけど、彼女の声が聞こえました。
最中の声みたいなの。
その瞬間、全てが終わったと思った。
この六年間全て無くなった、ってね。
654: 646 2012/09/06(木) 21:36:08.91
呼び鈴押さずに、買ってきたケーキに名刺入れて
裏に「メリークリスマス」なんて一言書いてさ、
ドアノブにぶら下げて家に帰ったよ……
情けない男だろ?
今思い出して書いてても、当時の俺を殴ってやりたいよ、マジで……
655: 名無しさん@お腹いっぱい。 2012/09/06(木) 22:44:31.21
>>654
その後どうなった?
女から何も言ってこなかった?
660: 名無しさん@お腹いっぱい。 2012/09/07(金) 03:20:56.33
すれ違いが多くなったっていうけど、
こういうのって確実に男ができたのがすれ違いの原因だよねw
671: 646 2012/09/08(土) 09:47:35.91
叩かれてるな〜
でも纏めたから投下するわ。気に食わない人はスルーで。
イブの翌日は平日だったから俺は普通に早く起きて出勤、
彼女も同じだろうから、
朝は連絡は何も無かった。メールも。
俺も事情を聞きたいというよりは、何も知りたくない、って感じだった。
今考えるとまだ逃げてたと思う。
彼女からの最初の連絡は昼休みのメール。夜時間取って欲しいって。
別に避けるつもりでは無かったんだけど、既に社用で予定が入っていたので
会えないとリメール。その代わり、夕方少し時間あるから俺から電話すると。
672: 646 2012/09/08(土) 09:48:33.97
で、五時に会社出て彼女に電話。コール十回位でやっと出たよ。
この時の会話、今でも全てはっきり覚えてる。
彼女「昨夜、来てくれたんだ……」
俺「うん」
彼女「ケーキ、有難うね」
俺「…………」
彼女「…………」
ギクシャクしたね。六年間でこんな事は一切無かったのに。
まるで別人と話してるみたいだった。
お前の方から話してこいよ!お前が悪いんだろ!……と、心の中では言ってたけど、
埒があかず、結局俺の方から振ってしまった。
俺「あれ、誰?お兄さんなんて、いたっけ?」
彼女「…………」
俺「黙ってちゃ分からないよ。俺、全部見ちゃったから」
鼻をすすりながら泣き始める彼女。
少しづつ、ゆっくりと話し出した。