1： 名無しさん（仮） 2023/08/21(月)17:27:08

「ロデオボーイ…？」
トレーナーは自らに届いたダンボール箱を眺めていた。
「アタシからの贈り物。使ってみなさいよ」
アタシが話を実家にしたところ、すぐにメジロはロデオボーイを用意してくれた。
「え？そんなに出てるか…？」
トレーナーはショックそうに自分のお腹を摘む。
「そういう訳じゃないわよ！ただ最近忙しくなって運動しなくなってるでしょ？これなら家の中でもできるし」
「まぁ腹直筋辺りを鍛えるのには有効そうだな。流行ってるのか？」
トレーナーは説明書を取り出し読みながら聞いてくる。
「…そうね」
実際、ロデオボーイが生徒の間で流行ってるのは紛れもない事実だ。でも、そもそも過度の高いトレーニングで体を絞るウマ娘にとってロデオボーイは自分達がわざわざ使うモノではない。

2： 名無しさん（仮） 2023/08/21(月)17:27:32

学園でロデオボーイが流行ってる理由。はっきり言うとそれはロデオボーイに股がるトレーナーを鑑賞する為だ。
「比較的体幹の強いトレーナー様は腰使いを、体幹の弱いトレーナー様はなすがままにされる様を擬似的に垣間見ることができ眼福な上にトレーナー様は鍛えることもできる。機械の売れたメーカー様も合わせた三位一体の互恵関係ですわ！」
そう食堂で熱弁していたマックイーンのことを思い出す。
「とりあえず乗ってみなさいよ」
「ああ、ドーベルからの贈り物だからな！使い倒すぞ！」
トレーナーは意気揚々と箱から取りだしコンセントを差し込む。
「何個かモードがあるみたいだな、初めてだしまずはイージーか？」
「…運動目的ならハードの方がいいって聞いたんだけど」
イージーでも悪くないがハードは凄まじいとマックイーンが言っていたのを思い出す。
「たしかにな」
トレーナーはそう言うとロデオボーイに股がる。思わずアタシは目を見開いて注目してしまう。

3： 名無しさん（仮） 2023/08/21(月)17:27:54

「これで作動かな？」
そう言ってトレーナーがハードモードのボタンを押した瞬間、ロデオボーイは俊敏に不規則な挙動で動き始め、トレーナーは振り落とされないように脚でしっかりと挟み込むと機械の動きに合わせて腰を動かし始めた。
「結構激しいな…！」
意志を持っているかのような挙動で動くマシンに合わせてトレーナーは時に優しく時に激しく前後に腰を振る。
「………ッ！」
機械の電動音とたまに漏れ出るトレーナーの吐息だけが部屋に響く。音だけ聞くとまるでいかがわしいことしているみたいに思ってしまう。
少し汗を垂らしたトレーナーは両手でマシンの先を掴むと、腰を落とし押しつけるようにしてバランスをとり、そのままなめらかに動きに合わせて腰を振っていた。
「………！」
アタシは息を呑んで目の前の光景に集中してしまっていた。気がつくと思わず股間に伸びていた腕をもう片方の腕で抑えた。

4： 名無しさん（仮） 2023/08/21(月)17:28:19

「どうでしたの？ロデオボーイ！」
食堂で、マックイーンはスイーツを頬張りながら聞いてきた。
「うん…まぁまぁだったかな…」
部屋に戻ってからのことのなどいくらなんでも言える訳無い。
「あらあら〜」
横のブライトがからかうような目で覗き込んでくる。
「昨日はタイキさま…遠征で部屋に居なかったとお聞きしましたわ〜」
もしものためにタイキの居ない日に届くようメジロに頼んでおいて正解だった。
今朝、起きた時の酷くくたびれたシーツと酷くくたびれた自分の顔を思い出す。
「それで…？今日も見るんですの？」
マックイーンは身を乗り出し小声で聞いてきた。
「そ…そんな訳…！タイキも帰ってくるし…」
「でも、せっかくの贈り物をドーベルのトレーナーさまが三日坊主で辞めてしまったら勿体無いですわ〜」
「………！………確かにそうね！運動不足は問題だし、辞めないように贈ったアタシが監視しないと…！」
そのままトレーナーにUMAINEするとアイツの乗り気な返事が帰ってくる。思わず綻んだ口元をアタシは周りに見られないよう手で隠した。

5： 名無しさん（仮） 2023/08/21(月)17:35:23

ウマ娘世界って馬がいないから乗バマシンっていやらしさ100%のアダルトグッズが健康マシン面してるだけだよな…

6： 名無しさん（仮） 2023/08/21(月)17:35:57

トレーナーはドーベルのいやらしい視線に気がついて知らないふりしてた…ってコト！？

7： 名無しさん（仮） 2023/08/21(月)17:37:54

いやらしい…！