【怖い話】逆地蔵
8: ベア 2021/12/23(木) 03:13:13.083 ID:FCQKgHzU0
ある日、私はなんでお地蔵さんが道端に立っているのか不思議に思い母に聞いたことがありました。
「お地蔵さんはね、悪いものが入ってこないように守るために置かれているのよ」
悪いものとはなんなのかが気になりましたが、何となく怖くなってそれ以上聞くのをやめてしまいました。
9: ベア 2021/12/23(木) 03:13:15.082 ID:4t7Az4KZr
そんな地蔵にあげるのはもちろんヴェルタースオリジナル
なぜなら彼もまた特別な存在だからです。
10: ベア 2021/12/23(木) 03:13:45.753 ID:FCQKgHzU0
「ほら、新しい自転車だよ」
私は、それまで補助輪付きの小さな自転車に乗っていたのですが、学年が上がると同時に両親が新しい自転車を買ってくれたのです。
それが私にはとてもうれしくて、どこへでも行けるような気がして、普段いかない場所でも「探索」をするようになっていました。
その時の私はまるでRPGの主人公のような気持ちで、帰る道が分からなくなるかもしれないという恐怖も感じず、いろんな場所を巡っていました。
11: ベア 2021/12/23(木) 03:14:04.450 ID:FCQKgHzU0
そして、その日もいつものように自転車でいつも行かない場所を探索していると、私の家の近くにある逆地蔵と同じように道側と逆側を向いているお地蔵さんを見つけました。
ちょうどそこは丘のふもとのような場所でそこから小さく私の家も見えました。
どうやらそのお地蔵さんは私の家の方角を向いているようです。
12: ベア 2021/12/23(木) 03:14:27.755 ID:FCQKgHzU0
少し不気味に感じながらも、道沿いに自転車で漕いでいくとまた、逆地蔵が見つかりました。
どうやら逆地蔵は一つの場所を取り囲むように、私の通学路にあるものもも含め四方にあり、同じ場所をみつめているようでした。
13: ベア 2021/12/23(木) 03:14:34.977 ID:GyPza/Hv0
ほう
14: ベア 2021/12/23(木) 03:14:45.992 ID:FCQKgHzU0
そのことがとても異様に感じられ恐怖を抱いた私は、その場から逃げるように私の家へと帰りました。
その日はお風呂に入るのも、夜眠るのもとても怖かったことをよく覚えています。