37: それでも動く名無し 2023/09/21(木) 08:54:16.15 ID:P1WRHyvf0
今、外部メモリスロットを備えたスマートフォンが減っている理由
近年のスマートフォンでは、iPhoneだけでなく、Android端末でも外部メモリスロットを使用できない機種も多く存在している。その理由はなぜか、考察したい。
2021年、日本でキャリアが発売した10万円以上のスマートフォンにて、外部メモリスロットを利用できる機種は、ソニーのXperiaシリーズとシャープのAQUOS R6(ソフトバンクより発売のLEITZ PHONE1を含む)にとどまった。SIMロックフリーで展開されたハイエンド機でもASUS Zenfone 8 Flipに限られる。
ハイエンドと呼ばれるスマートフォンで外部メモリスロットが利用できなくなりつつある理由としては端末の性能の向上、スマートフォン本体のスペース確保の難しさなどが挙げられる。
近年の高価格帯のAndroidスマートフォンでは「UFS3.1」と呼ばれる規格のストレージを利用している。こちらの読み出し速度(シーケンシャルリード)は規格値で約2100MB/秒となる。一方で、microSDでは一般的なUHS-I規格で100MB/秒前後となる。
microSDはあくまで写真や動画といったメディアの保存領域なので、高速である必要はない。そのように思われがちではあるが、動画撮影に関してはそうも言っていられない現実もある。
動画撮影性能については、昨今のハイエンドスマートフォンでは、4K解像度で撮影ができるものが多い。機種によっては8K解像度で撮影できるものもあり、高解像度撮影もここまで来たかと感心させられる。
ただ、4K撮影では撮影時のデータ容量が増えるのはもちろん、書込み時の伝送容量も多くなる。そのため、並のmicroSDでは書込み速度を確保できず、うまく保存できないこともある。
4K撮影ではV30の表記がある(最低伝送保証速度が30MB/秒以上)microSDが望ましい。何も考えずに安価なmicroSDを選んでしまうと、うまく保存できないといったことにもなる。加えて、機種によって4K60fps撮影や10ビットカラー(10億色の色表現)での撮影なども可能であり、この場合伝送データ量は一気に増える。
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