残業中に美人な部下がオフィスでボロボロ泣いてた。話を聞くと旦那がウワキしてるらしく...


664: 名無しさん@お腹いっぱい。 2017/06/02(金) 11:52:30.45 ID:nrG86Vj20

どうしても書きたいので書く。 
会話はなんとなくで補填してるのとフェイクあるのでよろしく。 

当時のスペック 
俺33歳 独身 
嫁27歳 既婚子なし




664: 名無しさん@お腹いっぱい。 2017/06/02(金) 11:52:30.45 ID:nrG86Vj20

嫁は俺の会社に中途採用で入ってきて、部下になった。 
嫁は気さくで気遣いの出来る笑顔の素敵な女性だった。 
中途採用なのは旦那の転勤に付いてこちらに引っ越してきたからというだけで、 
なかなか美人で仕事もかなり出来るので俺としてはホクホクだった。
俺は仕事柄外回りが多いんだけど、
その日は夕方の約束でしかも自宅方面だったので直帰する予定だった。
でも、その日の相手会社とのやり取りで、
どうしても今日中に会社に戻って確認したい案件が出来てしまった。

今だったらスマホでパッと確認できるんだけど、
当時は会社のPCでしか確認が出来ない。
ちょっと帰宅時間が遅くなってしまうけど、
やっぱり直帰せずに一旦会社に戻ることにした。

結局会社に戻ったのが21時頃。
遅くなっちゃったなーと思いつつオフィスに入ると嫁がいた。
まだ残業してたのかと思ったらなんかボロボロ泣いてる。
嫁も俺に気づいて必死に取り繕いながら、

嫁「あ、れ?俺さん直帰じゃなかったんですか?」
俺「いやちょっと確認したい資料があって……あの、どうしたの……?」
嫁「いや何でもないんです。ちょっと。あははっ」
俺「……」

でもどう見ても大丈夫じゃないし、
嫁の仕事量からしてこんな時間まで残業しなくていいはずだし……。
どうしようどこまで突っ込んでいいのかなぁと考えながら、
とりあえず資料を確認することに。
すぐに確認が終わり、改めて嫁に声をかけようとしたんだけど、
資料を確認している間に帰ってしまったらしい。

嫁が挨拶もせずに帰るなんてどこからどう見ても普通じゃないんだけど、
まぁ女性はいろいろあるからなぁと思い直して俺も帰ることにした。




665: 664 2017/06/02(金) 11:53:54.44 ID:nrG86Vj20

週明け、改めて出勤すると嫁は普通に戻っていた。
まぁプライベートで何かあったんだろうと思って仕事をすることにした。
ところが、嫁はまだ普通ではなかった。

数日後、嫁が仕事で大きい失敗をした。
客からの発注に、とても間に合わない納期で受注してしまったらしい。
ところが納期を守らないと客には大きな損害が出てしまう。
とはいえ、うちだけでは全く納期に間に合わない。

嫁から話を聞いた俺も正直ヤバイなぁと思った。
完全に上に伝えるべき内容なんだけど、嫁の責任は大きいし、というかこれ、
俺が責任取る内容だと思って内心ガクブル状態だった。
嫁も復活したと思ってたけど、
やっぱり立ち直ってなかったんだろうなぁと思いながら
改めて嫁に状況整理のため聞き取り。

嫁「あの……本当にすみません。どんな処罰でも受けますので。」
俺「いや大丈夫。大丈夫だから、安心して。」

全然大丈夫じゃないんだけど、弱ってる嫁を叱っても仕方ないし、
なんか庇わないとこのまま辞めてしまうかもしれないから引き止めないと
と思って必死で安心させた。

その後、自分の仕事を残業に回し、
いろんな会社に頭を下げることに日中を費やすことになった。
実は俺には秘策もあった。
嫁から状況を詳しく聞き取りした段階で一筋の光明が見えていた。
同業他社に行った友人も巻き込んで、なんとか納期を守ることに成功した。

上にはもちろん事後報告。
嫁は全く責任を負わず、俺が上に
上「俺君、ちょっとこれ高いんじゃないの?」
俺「そうなんですが、これこれこういう事情(嘘八百)もありまして………」
上「うーん、そういうことなら仕方ないけどなぁ。次の目標で挽回しろよ?」
とちょっと怒られただけで済んだ。





666: 664 2017/06/02(金) 11:54:40.07 ID:nrG86Vj20

さぁ、あとは嫁のフォローだ。
といっても嫁は女性だし既婚者だし、飲みに行って話を聞くのも難しい。
そもそもプライベートに首突っ込めないしなぁ……。

そこで喫煙室にいたA(♀)に話を聞いてみることにした。
俺「嫁ちゃん最近元気無いんだけどどうしたのかね」
A「なんか旦那と上手く行ってないらしいですよ?」
俺「あー、そうなのかぁ(口軽いなこいつ)」

どうしよう。夫婦関係で落ち込んでるなら、ますます首を突っ込みにくいなぁ………。
しかし放置もできず、
とりあえず就業時間内に会議室を借りて二人で話をすることにした。
堅苦しくなってしまうから
こういう形はあまり取りたくなかったんだけど、まぁ仕方ない。

ひとまず問題が解決したことと、顛末を説明。
嫁は「本当にありがとうございました」と言いながらほっとしたようで、
ボロボロと泣いてしまった。
落ち着くのを待って、
「いろいろ大変なこともあるだろうけど独りで溜め込まないで、
少しは上司も頼ってくれよな」
みたいなことを言ったと思う。

とりあえず仕事が片付いたので、その日は飲みに行くかと会社近くのバーに行った。
ゆっくり飲みながら、ふとトイレに行こうと席を立とうとしたところで、
目に入った端の席に嫁がいた。
どっちが先に入ったのか分からないけど、うつむきながら独りで飲んでた。
座席の場所的に無視は出来ないなぁとトイレの帰りに声を掛けた。
そのまま会計して帰ろうかと思ったんだけど、
マスターが「お知り合いですか」なんて言うもんだから
そのまま隣で飲む流れになってしまった。

しばらくはなんてことない話をしてたんだけど、
話が途切れて沈黙がしばらく続いたときに嫁がポツリと話始めた。

嫁「旦那が浮気してるんです」
俺「えっ」




667: 664 2017/06/02(金) 12:02:20.42 ID:nrG86Vj20

そのまま嫁は話し始めた。
自分が妊娠しにくく子供が出来ないこと。
旦那の浮気に気づいたこと。
それでも旦那に対して一生懸命尽くしてきたこと。
それに対しての旦那の態度。
携帯を覗き見してしまったこと。

あの日、オフィスで泣いていた嫁は、
その日の旦那の予定を覗き見した携帯から知っていて、
今そのとき、まさに真っ最中なんだと思ったら泣いてしまったということらしい。

酒が入っているせいもあって嫁は俺なんかに話をしてくれたが、
正直、俺はかける言葉が見つからなくて話を聞くことしかできなかった。

家に帰っても俺は嫁のことを考えていた。
きっと旦那は子供が出来ない嫁に愛想が尽きて他の女を漁りだしたんだろう。
後から知った話では実際その通りで、それが原因で旦那の親と嫁の関係も良くなかったらしい。

だとしてもだ。
俺の知ってる嫁は、美人で気遣いがしっかりしていて、
思いやりがあって、仕事が出来て、理想の女性を絵に描いたような人だ。
子供が出来なくて一番辛いのは嫁のはずなのに、
それでも嫁は弱音や愚痴は吐かずへりくだって旦那に接してきたんじゃないかと思う。
そんな嫁に対してこの旦那は………!

そう思ったらだんだん嫁旦那にムカついてきて、嫁を助けてやりたい気持ちになった。
翌日嫁に合うと
嫁「昨日はありがとうございました。変な話をしてしまって申し訳ありません」
俺「いやいやこちらこそ。
私で良ければ何か力になりたいし、辛かったら話を聞くだけでも出来るから。」
嫁「はい」

その日から俺はバーに通った。きっと嫁が俺に話をしたければ来てくれると思って。
しばらく経った頃、嫁はやって来た。

しばらく当たり障りのない話をしてから切り出してみた。
俺「それで嫁さんはこれからどうするの……?」
嫁「……なんとかしなくちゃいけないですよね……」




668: 664 2017/06/02(金) 12:11:12.28 ID:nrG86Vj20

聞けば何も進展はなかった。
浮気している旦那。
気づいてるけど気づいていない振りをする嫁。
ただひたすらにその関係を続けていただけだった。

自分の不妊のせいだという意識が強いために旦那を追求することが出来ず、
浮気の証拠を押さえるべきなのか、押さえたらそれでどうするのか、
いったいどうしたらいいかの独りで抱え込んで悩んでいたらしい。

それはそうだ。
旦那の転勤についてきてしまったせいで周りに相談できる家族や友達もいない。
優しすぎる性格なので相手を責めるという選択肢もない。
話を聞いて俺はもう居ても立ってもいられなかった。

俺「嫁さんさえ良ければ俺に任せてもらえないかな。悪いようにはしないから。
まず旦那の行動について調べよう。
それでちゃんとした状況を確認してから今後のことを決めよう」
嫁「でも俺さんにこれ以上ご迷惑はかけられません」
俺「大丈夫。嫁さんのために俺がしたいんだから」

俺は嫁の許可を得てすぐに興信所に旦那の調査を依頼した。
嫁のためならそれくらいしてもいいと思った。
このとき既に俺は嫁のことが好きだったのかもしれない。
結構な額がかかることを覚悟してたけど、
興信所にかかる金額というは調査期間によって決まる。
旦那がボロを出さず、調査機関が長くなれば長くなるほど高額になるわけだ。

ところが旦那はすぐにボロを出した。出したところか、ひどい有様だった。
最短の契約期間で確実な証拠が出た。
これはまだ出るぞともう少しだけ延長したところ思った通りボロボロ出てきた。
正直口に出すのもはばかられるような内容だった。

極めつけは調査最終日。この日は旦那が出張に出かけるという日だったが、
1週間の出張と言っていた旦那の言葉は嘘。
実際には有給を消化しての浮気相手との旅行だった。

嫁に見せると嫁は顔が真っ青になってしまった。
それはそうだ。旦那は今頃浮気相手との旅行中。楽しくお盛んなのだから。
その日はとりえあず顔面蒼白で倒れそうな嫁をタクシーに乗せて家まで送った。
この日ばかりは旦那が旅行で居なかったのは逆に良かったかもしれない。

俺「明日は嫁さんは有給ってことにしておくから無理しないで。
2日でも3日でもゆっくりして大丈夫だから。」
嫁「すみません……」




670: 664 2017/06/02(金) 12:22:58.91 ID:nrG86Vj20

嫁は翌日を休んだものの、2日後には出勤してきた。
そして時間を作ってもらえないかというので、仕事の後会うことになった。
嫁はぽつりぽつりと話始めた。

旦那が大好きだったこと。
実際に旦那の行動を見てショックだったこと。
もう関係を続けていくことは無理だと悟ったこと。
離婚を考えているがどうしたらいいのか分からないこと。
俺は知り合いに弁護士がいるから一緒に相談しに行こう持ちかけ、
後日一緒に行くことになった。

知り合いの弁護士から適任の人を紹介してもらい、離婚に向けて動くことになった。
確たる証拠もあるし滞りなく進行したけど、その間の嫁は見ていて可哀想だった。
本当は弁護士を通せば直接話し会う必要はないらしいんだけど、
相手と嫁が直接会って話し合うことを希望した。

嫁は父を亡くしていて、兄弟もいない。
母は遠方にいる上にタイミング悪く腰を壊したところで来ることができなかった。
それで俺から申し出て旦那との話し合いには俺が付き添うことになった。
弁護士も立ち会うけど、ひとりで嫁を矢面に立たせるのは我慢ならなかった。

話し合いの席。
嫁はずっとうつむいていた。
旦那は悪びれるでもなく、謝るでもなく、
開き直って弁護士相手に慰謝料について話していた。
俺は旦那を殴ってやりたくて仕方なかった。
あるいは弁護士がいなかったら俺は殴っていたんじゃないかと思う。
必死で自分の足を掴んでそれを堪えていた。

この男は、この何も悪くない素晴らしい女性に、
死ぬほど悲しい思いをさせたんだ。
涙を流して俺なんかに助けを求めるくらい苦しい思いをさせたんだ。
なのにその態度はなんだ。
地べたに這いつくばって謝っても、いくら金を積んだって赦されるものじゃない。
本当に反吐が出る思いだった。

その後滞りなく話がまとまり、離婚は成立。
嫁は会社を辞め、地元に帰っていった。




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