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【騒動】後輩カップルが婚姻届を出しに行ったが受理されなかった。戸籍を見てみると、なんと新郎が知らない女性と勝手に結婚している事になっていた…


42: 名無しさん@HOME[sage] 2011/12/31(土) 04:18:55.16 0

(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル




43: 名無しさん@HOME[sage] 2011/12/31(土) 04:21:20.61 0

書類上の新婦の両親との電話は終わり、10時30分ぐらいになっていた。
学校の先生たちは、相手が精神病患者なら、
裁判では勝利できるだろう、みたいに楽観していた。
先生たちの心配は、新婦の誤解を解く事に集中していた。
明日、昼に、ゼミの教授から、新婦に電話をするということで、合意した。
それで誤解を解くのだという。

まもなく11時になるから、解散しよう、
何かあったらすぐにケータイを鳴らしてくれ、ということで、
その場にいた全員とケータイの番号を交換している時だった。
新郎のケータイが鳴った。
知らない番号からだった。

「誰?」
「知らない番号です」
「出るな!」

教授の1人が怒鳴った。
新郎は出なかった。

「ナンバーは表示してあるか?」
「はい。080-xxxx-xxxx」
「それは書類上の新婦の番号だ」

准教授が言った。

「どうします?かけなおしますか?」
「変に返事をしても事態が悪化する。よく考えよう」
「すぐにもう1回来るかもしれない。そうしたら、出なさい」

教授の言う通り、すぐに電話が鳴った。

「ハンズフリーにして、全員が聞こえるようにしなさい。
他のみんなは何があっても、誰もしゃべっちゃいけません。
君は今、1人きりということにしなさい」
「はい」

と返事をして、新郎が電話に出た。




45: 名無しさん@HOME[sage] 2011/12/31(土) 04:26:08.91 0

「どうして親にあんなこと言うの!結婚は私とあなたの問題じゃない!」

初対面というか、あったこともない女の絶叫が突然響いた。
どうやら、両親に教授が電話したことを知っているらしい。

「僕は君とあったことはない」
「嘘よ!何度もあっているわ!私のことを『愛している!』って言ったじゃない」
「言っていない」

教授と俺が、無言で、落ち着くように言った。
別の教授がスケッチブックとマジックをすぐに取りだした。
筆談と言うか、カンぺが出せるように。
その間にも、書類上の新婦はヒステリックな声をあげていた。
別の教授は「ICレコーダーを取りにいってくる」と小声で言って、
会議室から自分の研究室へ戻っていった。





47: 名無しさん@HOME[sage] 2011/12/31(土) 04:31:50.69 0

まず、2人の会話がかみ合ってなかった。
書類上の新婦は、新郎とは何度もあっている、告白されたと言っている。
新郎はそんなことは知らない。と言っている。
そして

「あたしという女がいながら、他の女を妊娠させるなんて許さない!」
「絶対に後悔させてやる」
「頃しはしない。だが、氏んだ方がマシだったというぐらいに後悔させてやる!」

みたいなことを何度も何度も言っていた。
同じセリフを何回も繰り返すのが不気味だった。
カンぺで
「一度、会おう」と教授が書いた。
新郎が「一度、会って話をしましょう」と落ち着いてしゃべったが

「会う必要なんてない!私はあなたの奥さんだ!
私はあなたの旦那だ!離れていても繋がっている」

みたいなことを叫んだ。
ICレコーダーを持ってきた教授が戻ってきた。
すると「そこに誰かいるの!」と聞いてきた。
「私1人です」
「だったら、なんでこんなに声が遠いの!」
「運転中だからハンズフリーなんです」
「嘘だ!」

電話は切れた。
録音できたのは「そこに誰かいるの」から「嘘だ」までだった。




48: 名無しさん@HOME[sage] 2011/12/31(土) 04:35:19.70 0

電話が切れて、新郎は放心状態だった。
全員が言葉なくその場で見つめあった。
まずはゼミの教授が「もしかしたら、新婦に危害が加わるかもしれない」との事で、
明日の昼間にかけるはずだった電話をすぐに新婦にかけた。
教授の説明は、たった今起きたことまで全て説明するのに、30分近くかかった。
みんなが無言で、教授が新婦に説明する様子を聞いていた。
というか、教授たちも放心状態だった。




49: 名無しさん@HOME[sage] 2011/12/31(土) 04:38:01.11 0

時刻が12時になるぐらいに解散になった。
教授たちからは新郎に
「君のことを疑っているわけではないが、本当に面識がないか思い出してくれ」
とお願いがあったが、新郎は無気力に「はい」とだけ返事した。

解散して、2人で駐車場に向かっている途中で
本物の新婦から新郎に電話があった。
新郎は車の横で泣き崩れた。




50: 名無しさん@HOME[sage] 2011/12/31(土) 04:44:14.30 0

俺は、自分の車に新郎を載せて、新婦の家に向かった。
新婦の家に着くと、玄関で、新婦の両親が迎え、
玄関先で頭を深々と下げて謝罪した。
初対面だった新婦の両親と俺は、自己紹介をして、ケータイの番号を交換した。

そこで俺が「新郎くんは無罪で無実だと思う。
相手の女はかなりヒステリックだった。前にストーカー事件を起こしているらしい」
「怖がらせるつもりはないが、ご息女を逆恨みするかもしれない」
と伝えた。
「娘には、母方の実家で休んでもらう」と言った。

まだ妊娠3ヶ月で、産休を取るには早すぎるが、
無給でも構わないので、長期の休みをとることになった。
後から知った話だが、結局新婦はこの事でなし崩し的に退職になった。




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