みみりん「とりっぴぃ! ラジコン貸して?」 (26)(完)
8:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2023/07/21(金) 19:03:09.148 :ycUfZrLi0 (1/1)
身体で支払うパターンか
9:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2023/07/21(金) 19:03:17.865 :Pz3w/Ow+0 (6/20)
みみりん「!!!!!」
全身が身震いし、怪我逆立つの感じる。
あの咆哮を聞いたみみりんは動物的本能で全てを察した。
このままだと私はあの怪鳥に食われてしまう。
10:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2023/07/21(金) 19:03:35.272 :Pz3w/Ow+0 (7/20)
幸いここは屋外だ。
ならばこの身が小さい事を活かし、
早く森の中へ隠れなければ。
みみりんは全力でとりっぴぃから逃げ出した。
全ては自身が生き残るために。
11:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2023/07/21(金) 19:04:12.726 :Pz3w/Ow+0 (8/20)
それを確認したとりっぴぃは大翼を豪快に羽ばたかせる。
みみりんは突っ込んでくるであろうとりっぴぃを逃げながら警戒したが、
何故かとりっぴぃはみみりんの方ではなく上空へ猛スピードで飛翔していった。
慈悲なのか? みみりんは少しホッとした。
12:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2023/07/21(金) 19:05:01.510 :Pz3w/Ow+0 (9/20)
そのままとりっぴぃはある程度の高さまで上昇すると、
翼をピシッと折り畳んで弾丸のようにみみりんへ突っ込んでいく。
空気抵抗を極限まで減らしたその突進は容易く音速を超えるスピードにまで達した。
そんな猛スピードの突進にか弱いみみりんが反応できるわけもなく、
気づけばみみりんの上半身と下半身はとりっぴぃの鋭利な爪によって真っ二つに切り裂かれていた。
13:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2023/07/21(金) 19:05:46.627 :Pz3w/Ow+0 (10/20)
みみりん「あっ」
一瞬の出来事だった。
みみりんは悲鳴を上げる暇すらなく、
血を撒き散らして地面に倒れ伏し、そのまま絶命していった。
14:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2023/07/21(金) 19:06:30.585 :Pz3w/Ow+0 (11/20)
とりっぴぃ「キョォォォォォォォッ!!!」
天空の貴公子は大地に降り立ち、咆哮する。
それはかつての仲間だった者の死を悼んでいるのか。
あるいはラジコンの仇討ちを成せた喜びなのか。
その気持ちはもはや誰にも察せられないだろう。