【2/2】初対面で「めっちゃかわいーw」と言われた事で嫌いになった女子に告白した話。その出会いは中学1年の時で…
673: のび太 2013/10/22(火) 23:52:09.27 ID:XlDDuauuI
次第にチワもあきれて違うやつと喋りはじめた。
それから機会を失った俺は文化祭まで喋れなかった。
もちろん、俺がかぼちゃケーキを貰える日もなかった。
そしてそこから月は流れ文化祭当日に。
俺はクラブのやつと文化祭をまわっていた。
そして自分のクラスの作品の時間になるとみんなを
つれて見に行った。
上映時間になると15分間のわずかなムービーがながれた。
俺たちの出来事は絶対に15分間にはおさまらない。
けど、このムービーが俺たちの全てだった。
674: のび太 2013/10/22(火) 23:56:25.57 ID:XlDDuauuI
そしてムービーが流れ終わると拍手があちこちから聞こえた。
編集がすごい。クオリティが高いなどとみんななら評価されるも
俺はなんにも心を動かされなかった。
そして皮肉にもこの作品が文化祭のムービー大賞をとった。
女子はみんな歓喜。俺たちもその時はすごく喜んでいた。
のび太「やったな!!!」
チワ「うん!!!よかった!」
この時久しぶりにチワに話しかけた。
でもまたこれっきりだった。
675: のび太 2013/10/23(水) 00:01:52.30 ID:XlDDuauuI
それから俺たちはチワの予想通りにバラバラになった。
チワは女子のダンス部とかの方と仲良くなった。
俺たちはよく絡むもののケンヂはイケメンの方についていった。
何もかも予想通り。やっぱりチワは凄いなぁとあらためておもった。
俺もまた部活が始まって、みんなのなかからも文化祭の名残
みたいなのがなくなっていった。
そして二学期ももうすぐ終わるという時。
俺は試験前で一緒に勉強する相手を探していたところ
山口が空いていたので山口と勉強して一緒に帰ることにした。
678: のび太 2013/10/23(水) 00:13:50.30 ID:7oBNRqPJI
帰り道
山口「まさかどっちも振られるなんてな」
のび太「な、ほんとなんだったんだろうな」
山口「俺は絶対お前だと思ってた。」
のび太「えっ?なんで?」
山口「俺、オトコ女に聞いたんだ。多分お前のこと
が好きだろうって言ってた。」
のび太「なんでだよ」
山口「それ以上はショックで聞けなかったよ…」
山口「でもあいつは確実にどっちかを好きだったらしい」
山口「これは確かなんだ。でもどちらかと付き合うと関係が
悪くなるだろ?それであいつはどっちともふったんだって」
俺はこの時ふとあの会話を思い出した。
チワ「6人のグループがバラバラになるのは嫌?」
のび太「嫌だ。」
そしてチワの泣きそうな顔。
俺はこの時やった気づいた。
チワが俺たちのことを思って俺たち2人をふったこと。
俺が嫌といったからチワ以外の5人組の関係を崩さないように
するために俺たちをふったこと。
全てチワは俺たちのことを思ってやってくれた。
679: 名も無き被検体774号+ 2013/10/23(水) 00:18:52.68 ID:JR0srfNp0
この流れはひょっとして…
チワはもう
680: 名も無き被検体774号+ 2013/10/23(水) 00:20:01.36 ID:r+iQE+pr0
ほんとにこんなチワみたいな中3おるんか
681: のび太 2013/10/23(水) 00:24:32.68 ID:7oBNRqPJI
チワは自分の気持ちを押し殺してまで
俺たちの居場所を守ったのだ。
俺はそういうところがチワに惹かれたのかもしれない。
そう確信した。
俺はこの本気の恋を後悔していない。
むしろ良かったと思ってる。
失ったものもあったけど分かり合える仲間が出来た。
本気で話す勇気が出来た。悪と戦う正義の心が生まれた。
いろいろと成長したことがあった。
チワ、ありがとう。俺はそうチワとのLINEのトークに書いて
送信せずに消した。
山口と別れて俺は1人ホームで佇む。
曲を聞こうとiPodに電源を入れてシャッフルで流れた曲が
この文化祭の全てを意味していた。
ー告白ー
君に伝えたいことがある胸にかかえたこの思いを
上手く言葉に出来ないけどどうか聞いて欲しい。
おしまい。
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