初めてホラー小説書いてみたから品定めしてくれ
1: 白犬 2023/06/28(水) 16:09:10.627 ID:6UOYku510
どうやったら怖くなるのか全然分からんのだ
玄人たちの「こうした方が怖くね?」というアドバイスがあれば聞きたい
普通に感想とかも嬉しいです
6000字強くらいあるので、ちょっとずつ投稿していく
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【一】
うわばき袋を持って区民公園の桜並木を歩いていると、十七時のチャイムが鳴りひびいた。もうこんな時間かと、急いで家まで走った。
「ただいま」
「よお、おかえり」
パパはリビングから顔を出して、ぼくに手を振った。
「めずらしいね、パパ。こんな時間に帰ってるなんて」
パパはTシャツに青い縞のトランクス姿で、テレビのニュースを見ながらくつろいでいた。
「最近、残業続きだったからなあ。早く帰りたい日もあるのさ」
たしかに、パパは“あの日”から大変そうだった。
夜遅くに帰ってきて、スーツのまま、たくさんお酒を飲むようになった。
何かブツブツ言っている時もあって、寝る前に麦茶を飲もうとキッチンに行こうとしたけど、パパが怖くて部屋に引き返したこともある。
https://livedoor.blogimg.jp/nwknews/imgs/7/d/7d862f91.jpg
2: 白犬 2023/06/28(水) 16:12:35.531 ID:6UOYku510
見てる人いるのかな
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【二】
パパは炭酸水をプシュッと開けた。
「ビールじゃなくていいの?」
「たまには、休肝日。それに、ヒカルやママとゆっくり晩飯も食いたいしな」
パパはぼくに笑ってみせたが、しきりに足を揺らしていた。
「パパ、ダメだよ。貧乏ゆすりしちゃ」
「すまん、すまん。はは、ヒカルもすっかりお兄ちゃんだな」
「ぼく、もう小学三年生なんだからね」
パパは笑いながら、ぼくの頭をわしわしとなでた。
嬉しかったけど、“お兄ちゃん”という言葉が、少し心に引っかかった。
3: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2023/06/28(水) 16:14:22.182 ID:Km7q/c6B0
これ賞とか応募しないやつ?
応募するならここに本文貼らずに投稿サイトにのURLとかにしたほうがいいんじゃない
5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2023/06/28(水) 16:14:56.917 ID:IAeBASvMd
特に意味のない会話なら地の文で済ましちゃえば
6: 白犬 2023/06/28(水) 16:15:38.606 ID:6UOYku510
よく分からんがガンガン投稿していくか
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【三】
「それでね、お兄ちゃんも途中で合流して、一緒にピクニック行くんだ」
『…へえ、“家族水入らず”でピクニックね』
「“家族水入らず”って、どういう意味?」
『“家族みんなで”って意味。いいね、兄ちゃんも喜ぶんじゃない?』
ぼくは自分の部屋に戻って、ピクニックの準備をした。
でも、ピクニックって何を持っていけばいいんだろう。パパたちは、お気に入りのものを持ってくるように言っていたけれど、おじいちゃんに買ってもらった飛行機の模型とかも持っていっていいのだろうか。
それから、お兄ちゃんの部屋にあった黒い犬のぬいぐるみも。
『…なあ、オレも連れてってよ。楽しそうじゃん』
7: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2023/06/28(水) 16:17:24.226 ID:6UOYku510
応募しないやつだ。読んでくれてありがとう。
地の文…ふむふむ…
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【四】
突然、お兄ちゃんが遠くで暮らしはじめた“あの日”から、この黒犬のぬいぐるみと話すようになった。
お兄ちゃんの部屋にこっそり入った時に、『こそこそ、何してんの』と声をかけられたのだった。最初はおどろいたけど、お兄ちゃんのしゃべり方にそっくりで、すぐに仲良しになった。
ふしぎなことに、パパやママには、黒犬の声は聞こえないみたいだ。
「うーん、でもお兄ちゃんのぬいぐるみだし、勝手に持って行ったら、お兄ちゃん、怒らないかな?」
『そんなことで、怒んないって』
黒犬は、いつもみたいに調子よく喋りながらも、なにか考えているように見えた。といっても、ガラス玉の瞳と赤い毛糸で縫われた口元には何の変化もなく、なんとなくそんな風に思うだけだった。
「黒犬も、お兄ちゃんに会いたいんだね」
パパもママも黒犬も、お兄ちゃんがどこにいるのか知っているみたいだけど、ぼくには教えてくれなかった。もし教えたら、ぼくが会いに行っちゃうかもしれないからって。
『…………』
黒犬は、なにもしゃべらなくなった。時々、こんな風にただのぬいぐるみに戻る時がある。気まぐれなやつなのだ。
それにしても、今日はパパもママも黒犬も、なんだか様子が変だ。どうしたんだろう。せっかくのピクニック日和なのに。
8: 白犬 2023/06/28(水) 16:19:17.381 ID:6UOYku510
一応投稿サイトもあるんだが、個人的なエッセイとかも書いてるから載せるか迷うな
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【五】
「準備できたか…って、それも持っていくのか?」
「そのぬいぐるみ、マコト君のでしょう?」
パパとママは黒犬を抱きかかえるぼくを見て、少し驚いた。
確かにピクニックに持っていくには、少し大きすぎたかもしれない。
パパとママは何も持っていないみたいだ。もう荷物を車に積んだのだろうか。
「うん。お兄ちゃんに見せてあげたら喜ぶと思ったんだけど、ダメかな?」
黒犬の手を持ち上げて「ワン!」と鳴き真似してみせると、パパとママは笑った。
「あ、でも、邪魔かもしれないし、トランクの中に入れとくね」
ぼくが車の後ろに回って、トランクの持ち手に手を伸ばした時だった。