【水星の魔女】 エラン5号「ノレア、天下一品に行こう!」 ノレア「・・・・・・は?」 (24)(完)
8: ◆WLqChR3KymnV:2023/06/20(火) 21:10:32.24:D6WeSs5o0 (8/23)
ノレアが、衣服に忍ばせた鉛筆を取り出す。
5号「いやいや待ってって! なんで刺そうとするのさ!?」
ノレア「あなたが失礼なことを考えるからです」
鉛筆が5号の喉元へと向けられた。
5号「! 分かった、僕が悪かった! だからそれをしまって!」
9: ◆WLqChR3KymnV:2023/06/20(火) 21:12:47.29:D6WeSs5o0 (9/23)
ノレア「・・・・・・次はないですからね」
ため息を漏らしつつ、ノレアが鉛筆を衣服にしまった。
5号「悪かったって。でもそうか、ソフィが手芸部に行ってる時は、ノレアしか居ないんだね。
それなら、その時は僕が美術部に行こうかな」
ノレア「あなたが? どうして?」
5号「君の絵を見たいんだよ。最近、風景画を描き始めたんだろ?」
10: ◆WLqChR3KymnV:2023/06/20(火) 21:14:44.84:D6WeSs5o0 (10/23)
ノレア「そうですが・・・・・・。別に、ソフィが居る時でもいいでしょ」
5号「ソフィが居るとにぎやかになって、絵をじっくりと見れなそうだからね。
あと、君が描いてるところを直接見たい」
ノレア「・・・・・・」
5号「駄目?」
11: ◆WLqChR3KymnV:2023/06/20(火) 21:16:25.37:D6WeSs5o0 (11/23)
ノレア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ノレアはしばらく考え込んだ後、
ノレア「・・・・・・はあ。いいですよ、私の絵でよければ」
そう告げた。
12: ◆WLqChR3KymnV:2023/06/20(火) 21:17:14.07:D6WeSs5o0 (12/23)
5号「ホントに!? ありがとう、ノレア!」
ノレア「べ、別に、そんなに喜ばなくても。たいした絵じゃないですし」
5号「そんなことないさ」
13: ◆WLqChR3KymnV:2023/06/20(火) 21:18:17.10:D6WeSs5o0 (13/23)
5号「・・・・・・少なくとも、僕にとってはね」
14: ◆WLqChR3KymnV:2023/06/20(火) 21:21:51.49:D6WeSs5o0 (14/23)
天下一品・店舗前にて・・・・・・
5号「さあ、着いたよ。ここが天下一品・中野店さ!」
ノレア「へえ。ちなみに、この店舗を選んだ理由ってあるんですか?」
5号「いや別に。なんとなくだね。強いて言うなら、この店独自の取り組みが面白いなあって思ったから」
ノレア「独自の取り組み?」