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【ウマ娘怪文書】今日はトレーナーさんに手を引いてもらってバタ足の練習、の予定でした。「あら、背中……ケガしていませんか?」トレーナーさんの背中には太い打ち身のような痣がありました


1: 名無しさん(仮) 2022/08/20(土)20:44:58

今日はトレーナーさんとプールでトレーニングです。
普段はビート板を使っているのですが、今日はトレーナーさんに手を引いてもらってバタ足の練習、の予定でした。
トレーナーさんと水着になってプールサイドに集合した時のことです。
「あら、背中……ケガしていませんか?」
それはじっくり見ないと気が付かないレベルでしたが、トレーナーさんの背中には太い打ち身のような痣がありました。
脇腹から背中を通って反対側の脇腹まで続く痣と、同じように腰から背中を通ってぐるっと一周する痣。私がそんなことを指摘するからかプールでトレーニングしていたみんなの注目を集めてしまいました。
「ヒッ!あれは……霊障!かしこみかしこみ……」
その中の一人が指をさして叫びます。トレーナーさんは自分で見えない背中を気にすると、突然青い顔をして私にビート板を手渡し「今日は自主練で!」と言うとプールを出ていってしまいました。






2: 名無しさん(仮) 2022/08/20(土)20:45:09

言われてみれば大蛇が巻き付いたようにも見えたようなあの痣。その後もトレーナーさんは姿を見せずLANEだけで指示を出していました。
トレーナーさんを心配しているとお昼も喉を通りません。
「なんや、そんな溜息ついて」
食堂で深く溜息をついているとタマちゃんが話しかけてきました。
「なるほど、トレーナーが呪われてるっちゅーことか」
「そんな呪いだなんて……」
「いや、クリークはレースでもテレビでもよう目立つからな、どこで何を恨まれてるかわからん。しかもそれが本人やなくトレーナーに向いてるっちゅーんはもう怨恨やな……」
絶句して箸を置いてしまいます。
「ほんでトレーナーは?」
「慌てて午前のトレーニングを切り上げちゃって……」
「あほかい!そんな時こそクリークがおらんでどないすんねん!」
タマちゃんの叱咤激励に思わず我に返りました。そうです、私がショックを受けていてもしょうがありません!トレーナーさんを守るのは私じゃないと!
タマちゃんに軽くお礼を言うとすぐにお昼を平らげ、トレーナーさんの元に向かうことにしました。




3: 名無しさん(仮) 2022/08/20(土)20:45:51

ちょうどトレーナーさんはお部屋でお昼を食べていました。机の上にはお弁当と、栄養ドリンク。
「トレーナーさん、お体優れないんですか?」
「ああ、ちょっとふらついてるだけだから大丈夫。これ飲んだら午後からもトレーニング再開しよう」
よく見ると若干頬がやつれているような。私の頭に嫌な予感がよぎります。呪い、衰弱、死……。ぶんぶんと頭を振ってネガティブを振り払います。
その後もトレーナーさんに何かないかと心配で、私はじっと食事風景を眺めていました。





4: 名無しさん(仮) 2022/08/20(土)20:46:02

午後のトレーニングはグラウンドでした。真夏の照りつける日差しの中でも、ジャージを羽織って素肌を隠すトレーナーさん。少しふらついているような気もします。
「トレーナーさん、本当に大丈夫ですか?」
「大丈夫、大丈夫だから」
そう言いながら彼は栄養ドリンクをちゅーちゅーと吸っています。どう見ても無理をしているのが見ていてつらいです。
「せめて涼しい格好をしてください」
そう言いながらトレーナーさんのジャージのファスナーを下げようとすると、即座に彼に制止されてしまいます。
まるで肌を晒してあの痣を人に見られないようにしているように。私に心配かけまいと無理をしているのが痛いほど伝わってきました。
結局、その日はトレーナーさんは薄着をしないで栄養ドリンクを飲み続け、ふらつく足で帰宅していきました。
このままでいいのでしょうか、いえ、よくありません!私はトレーナーさんを呪いから守ってみせます!更衣室に残された私は、トレーナーさんのお宅に突撃することに決めたのでした。




5: 名無しさん(仮) 2022/08/20(土)20:46:18

「おはようございますトレーナーさん」
朝、寝ているトレーナーさんを起こすために身体を揺すります。トレーナーさんは寝ぼけ眼をこすりながら起きてくれました。
早速私が用意した朝食を食べてもらい、歯を磨いて身支度を整えるトレーナーさん。ふと、シャツに着替える姿を見て、私は痣のことが気になってしまいました。
「あの、トレーナーさん。背中見せてもらっていいですか?」
食器を洗って濡れた手をエプロンで拭きながらそう聞くと、トレーナーさんは驚いた表情で固まり、よそよそしい態度を取ります。
「いや…いいよ…」
「良くないです。ほらシャツをぬぎぬぎしてください」
私がにじり寄るとトレーナーさんは寝室に逃げ込みました。トレーナーさんが扉を閉めるより早くドアノブを取ると、私も寝室に滑り込みます。
そして抵抗するトレーナーさんをベッドに押さえつけて強引にシャツを剥ぎ取ってしまいました。
上裸のトレーナーさんの背中には、昨夜より姿を変えた痣が。両脇の下から伸びた蛇の痣は斜めにトレーナーさんの背中を上り、肩そして首まで伸びていました。




6: オワリ 2022/08/20(土)20:46:29

思わずベッドにへたり込みます。トレーナーさんが今、呪い殺されようとしている。その事実に涙がこぼれ出しました。
私がボタボタと大粒の涙を流すのでトレーナーさんが慌てて肩を掴んだり、声をかけたりしてくれます。私はトレーナーさんの胸にすがりつきわんわん泣き出しました。
「トレーナーさ〜ん!死なないでくださいいいい……」
「え!?」
「一緒に、一緒にお祓いいきましょう……呪いなんかきっと大丈夫です……」
「呪い!?なんのこと!?」
驚くトレーナーさんに背中の痣のことを伝えます。
「クリーク、すごく言いづらいんだけど、この痣もこの前のも、多分君が夜つけたやつだよ」
トレーナーさんの瞳に映る私は顔を真っ赤にして蒸気を噴出していました。




9: 名無しさん(仮) 2022/08/20(土)20:49:12

ウワーッ!!!!




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