千束「アイデアとはなんぞや」【リコリコ】 (18)(完)
1: ◆rkJB0.oxl2:2023/05/11(木) 23:30:43.92:g3hn0lrf0 (1/18)
千束「ねぇ先生」
ミカ「どうした?」
千束「新商品のアイデアとかない?」
ミカ「あるにはあるが、目玉となるようなアイデア特にないな」
千束「そっかぁ」
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2: ◆rkJB0.oxl2:2023/05/11(木) 23:32:44.68:g3hn0lrf0 (2/18)
ミカ「何か新商品でも出したいのか?」
千束「えっ、うんまぁね」
ミカ「たきなが考案したやつの売れ行きが好調だから、それに対抗してか?」
千束「いやー、対抗意識はないけどみんなが喜んでるのを見てたら私もね」
ミカ「ふっ」
千束「そういうアイデアある?」
ミカ「そうだなぁ」
3: ◆rkJB0.oxl2:2023/05/11(木) 23:33:56.61:g3hn0lrf0 (3/18)
ミズキ「うぃーっす、仕事始めるわよー」
クルミ「ボクはもうちょっと寝てたい……」
ミズキ「アンタここの店員でしょうが! ほれ、働いた働いた」
クルミ「って言いつつ酒を飲むのか?」
ミズキ「これがアタシのやり方です」
クルミ「ったく」
4: ◆rkJB0.oxl2:2023/05/11(木) 23:34:40.48:g3hn0lrf0 (4/18)
千束「ねぇー、二人もなんか良いアイデアない?」
クルミ「なんの?」
千束「お店に出す新商品の」
クルミ「んー」
ミズキ「はいはーい。お酒とつまみでいいんじゃない?」
ミカ「居酒屋じゃないんだぞ」
ミズキ「わーってまーす……ぷはー」
クルミ「酔っ払いの意見は無視したとして」
千束「クルミは何かあるの?」
クルミ「んー、ないな」
千束「ありゃー」
5: ◆rkJB0.oxl2:2023/05/11(木) 23:35:23.82:g3hn0lrf0 (5/18)
クルミ「ボクはあんまりそういうのには興味ない」
千束「新しいボドゲとかは考えてるのに?」
クルミ「それはそれ、これはこれ」
千束「なるほど」
クルミ「なんなら、千束もたきなに対抗して……」
千束「いや、あの形状のは……」
クルミ「流石にそれはマズイか……」
千束「そうそう。形を口にするのNGだからね」
クルミ「それを口にして許されるのはミズキくらいだ」
ミズキ「どーいうこったよ!」
6: ◆rkJB0.oxl2:2023/05/11(木) 23:37:12.96:g3hn0lrf0 (6/18)
ミカ「まぁ焦らずとも、新商品を出したくなったらいつでも言えばいい」
千束「ん。じゃあ、そうする」
ミカ「というワケで、私が作った新商品だ」
千束「先生、ちゃっかりしてる」
ミカ「まぁな」
千束「で、これは何団子?」
ミカ「メロンとソーダだ」
千束「美味しいの?」
ミカ「それは試食してみれば分かる」
7: ◆rkJB0.oxl2:2023/05/11(木) 23:37:43.32:g3hn0lrf0 (7/18)
◆
千束「……」
Prrrrr
千束「あっ、もしもしもしもし? 千束だよー」
フキ『あっ、なんだ? ちっ、なんか用か?』
千束「おぉ、フキさん。ご機嫌斜めだねぇ」
フキ『お前からの電話だからな。不快指数も上がる』
千束「酷くないその言い方?」
フキ『酷いって感じるなら、そうだろうな』
千束「フキぃ~」