安価とコンマでダンガンロンパのようなスレをやる (235)(完)
127: ◆WxP1o1vhC6zH:2023/04/08(土) 15:56:06.47:NDC5kpPV0 (2/15)
風間「998……999……1000……!!」
風間「……ふう……」
風間「……ちょっとやりすぎたかな……」
私は模擬刀を元に戻す。
緊張を紛らわす為に素振りをする……昔からの私の癖だ。
だけど今日は、いくら振っても緊張が晴れない。
それはそうだろう……だって、私は明日から、あの『希望ヶ峰学園』に通うのだから。
希望ヶ峰学園。様々な分野において秀でた才能を持つ少年少女……いわゆる『超高校級』をスカウトし、その才能を育成していくという、超特権的な学園だ。
ここを卒業した者は各業界の一流になり、成功が約束されている……らしい。
そんなとんでもない所に……私は通う事になったんだ。
……【超高校級の武士】として。
私の家は代々武士の家系で、ご先祖様はあの幕府成立にも一役買ったのだとか。どこまで本当か分からないけど……多分、その辺りの家柄が評価されたのだろう。
スカウトの人から、剣道家としての才能も重視した、なんて言われてるけど……
風間「……自信無いなぁ」
確かに修行は頑張ってるし、実際に幾つかの大会でも良い成績を納めてはいるけど……希望ヶ峰学園は、私なんかにより凄い人ばかりがいる場所だ。
そんな所でやっていけるのだろうか……
だけど、「卒業したら成功したも同然」なんて言われて、小市民の私が断れる訳も無く……
……気がついたら、希望ヶ峰学園の前にいた。
128: ◆WxP1o1vhC6zH:2023/04/08(土) 15:59:37.96:NDC5kpPV0 (3/15)
風間「……うわぁ、おっきい……」
話には聞いていたけど、希望ヶ峰学園って、こんなに大きな建物なんだ……
風間「……こんなところで緊張してちゃダメだ」
いよいよ今日が入学式……ここまで来たら、後戻りはできない。腹を括って進まないと……。
風間「……頑張れ、私。気張っていこう……!」
そう気合を入れて、一歩踏み出すと、
意識が、
遠のいて、
そして、
風間「…………え?」
…………………………………………
……………………
…………
129: ◆WxP1o1vhC6zH:2023/04/08(土) 16:00:38.17:NDC5kpPV0 (4/15)
PROLOGUE【集まる超高校級】
130: ◆WxP1o1vhC6zH:2023/04/08(土) 16:08:47.90:NDC5kpPV0 (5/15)
風間「…………」
風間「…………」
風間「…………あれ?」
風間「ここは…………」
目を覚ますと、私は狭くて暗い空間にいた。
いつの間に……? ここはどこ……?
疑問は尽きないが、まずはここから出なければ……
風間「……で、出られる……よね?」
取り敢えず、目の前の壁を押してみる。
……動かない。でも、この感触……そして、この狭さは……
風間「……もしかして、ロッカー……?」
学校とかにあるロッカーの中に、入れられているのだろうか……?
だとすれば、少し暴れれば出られるかもしれない……!
風間「開け……開け……!」
ガタガタ……
……バタン!!
風間「うわっ!?」
ロッカーの扉が突然開き、私は思いっ切り外に放り出された。倒れてしまったが、慌てて受け身を取って怪我を防ぐ。
風間「……いてて……」
風間「……やっぱりロッカーだ。どうしてロッカーの中なんかに……」
131: ◆WxP1o1vhC6zH:2023/04/08(土) 16:16:36.97:NDC5kpPV0 (6/15)
体勢を立て直し、私は周りを見渡す。ここは、どうやら教室のようだ。
しかし……教室にしては、異様な雰囲気に包まれている。
窓には有刺鉄線が張られ、床からは植物が生えている……まるで廃墟のようだ。
そして、それに似つかわしくない近代的なゴツいモニターや液晶になってる黒板……
風間「……まさか、ここが希望ヶ峰学園……?」
風間「……そんなわけないか」
……これからどうしよう。とにかく、まずは外に出なければ……
そんな事を思っていると……
ガタン!!
風間「えっ……!?」
隣のロッカーが急に開いて、中から……
・ロッカーから出てきた生徒を>>118-121の中から一人指定してください。
↓1
132:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2023/04/08(土) 16:20:14.98:N7s+irnH0 (1/1)
浜松
133: ◆WxP1o1vhC6zH:2023/04/08(土) 17:00:37.05:NDC5kpPV0 (7/15)
浜松海が選択されました。
……現れたのは、一人の男の子だった。目が隠れるほど前髪が長く、白衣を羽織っている。
浜松「痛っ!?」
浜松「か、体が痛い……僕がタコだったらこんな目には……」
浜松「あ、いやでも、イカの方が泳力が高いし……そっちの方がいいかな……?」
風間「あの……?」
浜松「うわっ!?」
風間「お、驚かせて御免。私もあなたと同じくロッカーに入れられて……」
浜松「あ、え、えっと……」
……あまり喋るのが得意ではないのだろうか? 私も人の事は言えないけれど……
浜松「……あれ? 風間……葛葉さん? 【超高校級の武士】の……?」
風間「え? 何で知って……?」
浜松「あ! その、別に追っかけとか、そんなんじゃなくて!」
浜松「たまたまテレビで超高校級の特集やってて、僕も今年から希望ヶ峰だから気になってて、それで……!」
風間「え! あなたも超高校級なの?」
浜松「ああ……うん、その……」
浜松「……【超高校級の海洋学者】、浜松海、です……」
浜松海……私でも聞いた事があるくらいの有名人だ。
幼い頃より海洋生物の研究を行ない、高校生にして幾つもの論文を学術誌に寄稿している【超高校級の海洋学者】……
彼のおかげで見つかった新種の生物は、何十匹もいるらしい……
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