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【1/2】おっさんの恋愛話でも聞いてくれ※バッドエンド。雇われ店長してる居酒屋に大学生の可愛い子が面接にきたんだけど、俺はこの子と…


75: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)01:46:40 ID:jUO

おれのワガママというのは、そのまんま親がいないこと。
親が亡くなってからは親戚とも没交渉。
結婚式という願望がなかった。
元嫁も、自分の両親を見ていたからか、
お金をかけて式を挙げても
必ずしも幸せにはなれないと何度も言っていた。
本気かどうかは判断しかねるが、
おれはそれを元嫁の気遣いとして素直に受け取った。




76: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)01:47:03 ID:jUO

あと、お金がなかったわけじゃない。
小さくてもそれなりの式を挙げることくらいは出来た。
飲食店で働いてると、
いつかは自分で店を…みたいなことは、
自然に考えるようになる。おれもそうだった。
だから少しずつではあったが、貯金はあった。

それについても元嫁は、
そのお金はおれの夢のためのお金だから、
そのためだけに使って欲しいと言っていたんだ。

もうここまで読んでもらったらわかるように、
正直おれにはもったいないほどの出来た嫁だった。

少し時間を進める。
ちょっとかわり始めるのは四月になってから。

今でも断言出来る。
元嫁と出会ってから3年間は、
おれの人生の中で最高の3年間だった。




77: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)01:47:23 ID:jUO

元嫁と出会ってから丸3年。
元嫁働き始めて丸1年。

おれは相変わらず居酒屋の雇われ店長。
オーナーが新しく店を出すとかで、
おれもちょっと、忙しくなる。
元嫁は新人の教育係に任命され、ちょっと昇給。
肩書きもついたと喜んでいた。

簡単に言えば、すれ違いが大きくなっていったんだ。





78: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)01:47:48 ID:jUO

夜中に帰っても疲れて寝ている元嫁。
元嫁の朝の出勤に合わせて仮眠を取って、
一緒に朝食。お弁当を持たせて見送り、おれ再び眠る。

子供は、元嫁の希望で作ってはいなかった。
それでも週イチ前後で夜の生活は有り。
休みの日は合わせてはいたんだけど、
やっぱりお互いに忙しくなったせいか、
なかなか合わなくなった。

元嫁も休みが日曜日だけだったりしたし、
おれも希望通りのシフトを組めなくなっていた。

なるべくして、なったんだろうな。
この結末も。




79: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)01:48:08 ID:jUO

平日、おれは早ければ1時には家に帰る。
その日は前半で売り上げも立ったので、
少し早めに閉店。早目に帰宅した。
9月も終わりそうなころだ。

いつも元嫁の寝顔を眺めて、ただいまのキスを勝手にして、
リビングでゲームしたり携帯いじったりしてから寝る。
おれはいつも通りの儀式のために元嫁の部屋に入ると、
枕元の元嫁のスマホにちょうどラインの着信が入った。

元嫁は寝たら起きないタイプなので、
そのまま寝続けているが、
そのほんの二行の文面はおれの目を覚ますのに充分だった。




80: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)01:48:30 ID:jUO

「××さんとの旅行どうだった?楽しかった?」

誰だよ、××って。
なぁ?同期A子。




81: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)01:51:47 ID:jUO

書き溜めたのはここまで。
精神的にキツくなったので、続きはまた後日。




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