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【ウマ娘怪文書】トレーニングの後片付けを済ませ、戻ってきた部室で待っていたのは先に帰らせたはずのルビーだった。それだけでも面食らったが、それ以上に驚かされたテーブルの上に用意された大ぶりな土鍋である


1: 1/2 2023/03/25(土)03:47:37

華麗であれ。至上であれ。常に最たる輝きを。
学生の身で一族の看板を背負い、政財界とレースの両方でその玉条を体現し続ける少女がいる
お偉方との会合から戻り、夜までトレーニングに励んだ彼女こそ俺の担当ウマ娘、ルビーことダイイチルビーだ

「お疲れ様です、トレーナーさん。もう少々お待ちを」
「お、お疲れさま……?ルビー、これはいったい」
「本日の会合でお土産を頂戴しました。夕食も未だのようでしたので、僭越ながら準備させて頂いた次第です」
トレーニングの後片付けを済ませ、戻ってきた部室で待っていたのは先に帰らせたはずのルビーだった
それだけでも面食らったが、それ以上に驚かされたテーブルの上に用意された大ぶりな土鍋である
彼女が料理をしている所を見ること自体初めてという事もあり、事態の把握にしばし時を要した
「……頂いたレシピ通りに作っておりますのでご安心下さい」
「そうじゃなくて!どうしてわざわざルビーが料理なんて……」
「本日は私の都合で貴方に残業を強要させてしまったこと、深くお詫び申し上げます」
「そんなの気にしなくていいのに」
ルビーの立場上、トレーニングが夜までずれ込むことは珍しくない
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2: 2/2 2023/03/25(土)03:47:54

彼女が背負う一族の責務も承知のうえ契約しているのだから、労わられると逆に
「因みに、何らかの裏がある行動ではありません。あえて言うならばこの料理の作法だからです」
「作法?」
「1人で食べてはならない、と伺っています。貴重なものを頂いた以上、それを守ることが礼儀かと」
微妙にこっちの考えが読まれたような錯覚に陥ったが、ルビーにとっても必要な行為らしい
相手が見ていない所でも敬意を払うことを怠らない。それがダイイチルビーというウマ娘だ
キャリアを重ねるほどに集中力を欠きがちなティアラ路線において第一線を走り続けられるのは、その高い自制心の成せる業なのだろう
「そういうことなら遠慮なく頂くよ。お腹減ってたんだ」
「その代わりと言ってはなんですが、お味の感想をお聞かせ下さい。先方にお伝えしますので」
「急にハードル上がった気がするなぁ……ところでこれ、何の鍋なの?」
鍋が煮えてくるにつれ段々と昂揚感も高まってきた。ルビーのためにもしっかり味わわなければ
「はい。ラッコ鍋と聞いています」

その週末、昨年から大きく成長した走りで高松宮記念を連覇したダイイチルビーはレース終了後に引退を宣言した




16: 名無しさん(仮) 2023/03/25(土)04:03:19

>>2
>鍋が煮えてくるにつれ段々と昂揚感も高まってきた。
フーッフーッ





3: 名無しさん(仮) 2023/03/25(土)03:50:07

このトレーナー……すけべ過ぎる!!




4: 名無しさん(仮) 2023/03/25(土)03:51:25

アイヌのお偉いさんかな…




5: 名無しさん(仮) 2023/03/25(土)03:52:08

これをきっかけに本格化が進むんだよね




6: 名無しさん(仮) 2023/03/25(土)03:52:48

なんだかクラクラしてきた…




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