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「幽霊避け」扱いされている私には怨霊に近い存在が憑いている→それが憑依したのは、子供の頃祖父の地元の盆祭に参加した時、バケモノに襲われてからで…


126: 本当にあった怖い名無し:2012/03/04(日) 12:30:21.48 ID:C8/Dhig30

「【因縁】家系にまつわるオカルト21代目【遺伝】」からコピペ




949 本当にあった怖い名無し sage 2012/02/04(土) 13:03:35.27 ID:xOE3aK9R0

長くなりますが、書き込みさせていただきます。

私は友人の間では「幽霊避け」扱いされています。

行ったら絶対何かある!と言われているような心霊スポット巡りに私が同行すると、何も起こらない。

自殺者が出た部屋に入居した友人が霊現象で悩まされてた時も、私が泊まりに行ったら、それ以降霊現象はぴたりと止みました。

オカルト好きな友人からは「よっぽど強い守護霊がいるんだね!」と言われますが、私の後ろにいるのは守護霊というよりも、怨霊に近い存在じゃないかと思ってます。

そういうモノに守られてるのかな?と自覚したのは、子供の頃です。




950 949 sage 2012/02/04(土) 13:04:18.37 ID:xOE3aK9R0

当時小学四年生だった私は、二歳上の兄と一緒に、母方の祖父母の家に遊びに行きました。

毎年夏休みの間、お盆前後の一週間から十日近く滞在することになっていました。

いつもは母と一緒に行くんですが、その夏は初めて子供だけで新幹線に乗ったということもあり、よく覚えています。

祖父母はずっとその土地に住んでいたのですが、なんとなく近所とは付き合いが薄い感じで、私と兄は身内以外の同年代の子と遊ぶということもありませんでした。

かといって差別されているような雰囲気でもなく、どちらかといえば敬意を払われていたように思います。

祖父の地元では盆祭の時、神社の境内で神楽舞のようなものを奉納するのですが、太刀を持って魔物を追い払うといった役割の舞い手は、常に祖父の一族の誰かが務めていました。





127: 本当にあった怖い名無し:2012/03/04(日) 12:31:32.16 ID:C8/Dhig30

その夏も例年通り、神社で神楽舞が行われることになりました。

この年の舞い手に選ばれたのは兄で、舞いを覚えるため、子供達だけ先に田舎へ向かったのです。

ちなみにこの時、兄だけでなく私も舞いを覚えさせられました。

兄は退屈な田舎で舞いの練習をさせられるのが嫌でたまらず、しょっちゅう従兄弟達と抜け出してはさぼっていました。

それでもなんとか、祭までには一通り舞えるようになっていたようです。

祭の当日、太刀を持つメインの舞い手は、朝から神社の拝殿にこもらなければならないというしきたりがありました。

兄は最初大人しく拝殿にこもるふりをしていたのですが、大人達の隙を見て私を身代わりに拝殿に押し込め、従兄弟と一緒に出かけてしまいました。

祖父の田舎には「絶対に足を踏み入れてはいけない山」があったのですが、兄と従兄弟達はその山へと向かったそうです。

祭の時なら大人達は忙しくて気がつかないだろう、と考えた兄達は、神社の裏手から伸びる山道をつたい、禁足地とされた山へと足を踏み入れました。

兄の話によると、その山へと入る山道にはぼろぼろの鳥居があって、道を塞ぐように注連縄が張ってあったそうです。

鳥居はぼろぼろなのに注連縄は新しく、定期的に誰かが取り換えているように見えた、とのことでした。

悪ガキだった兄達はその注連縄を越えて、山へと入りました。

奥へと進むに従って、真夏とは思えないほど気温が下がり、なんだか生臭いような、吐き気を催す匂いが鼻をついたそうです。

誰からともなく「帰ろう」と言いだした頃には、少し開けた場所へと出ていました。

そこには大きな岩があり、その岩にも注連縄が巻きつけてあったそうです。

皆がなんとなく黙り込み、怖がっていた中で、リーダー格の中学生の従兄弟が「山に入った証拠を持って帰ろうぜ!」と言いだし、その注連縄をほどきました。

しかしほどいた注連縄は地面に触れた瞬間、ぐずぐずに朽ちてしまったそうです。

その異様な光景に皆が声をのんでいると、妙な声が聞こえてきました。




128: 本当にあった怖い名無し:2012/03/04(日) 12:32:26.32 ID:C8/Dhig30

最初は怖がった従兄弟の誰かが泣いているのかと思ったそうです。

しかしそれは「んーっ、んーっ」という唸り声で、しかも兄や従兄弟達を囲むように、周囲から聞こえてきます。

「何か」が唸りながら、木々に紛れて自分達の周囲をぐるぐると回っている。

そのことに気付いた瞬間、兄達はその場から逃げ出しました。

皆必死になって山を下り、注連縄をはった鳥居のところまで逃げてきたのですが、その時兄が注連縄につまづき、注連縄はたわんでしまったそうです。

兄がほんの一瞬だけ振り返った瞬間、大きく飛び跳ねながら追いかけてくる何かの姿が見えたそうです。

兄達はそのまま神社に逃げ込み、拝殿へと戻ってきました。

私はというと、兄達を待ちくたびれて居眠りしており、戻ってきた時にパニックを起こして泣いている従兄弟を見て、ただ驚いていました。

この時は外で何があったのか、いくら訪ねても教えてもらえず、私はただ単に、抜け出したのが大人にばれて怒られたのかくらいに思っていました。

そのまま何事もなかったかのように、再び兄が拝殿にこもったのですが、神楽舞の直前になって問題が発生しました。




129: 本当にあった怖い名無し:2012/03/04(日) 12:33:06.62 ID:C8/Dhig30

神楽舞の衣装に着替えている時、兄の左足首がひどく腫れていることがわかったのです。

急きょ代役をたてることになり、一緒に練習した私が、舞い手を務めることになりました。

朝まではなんともなかったので、兄は祖父や叔父から「何か悪さでもしたのか」と問い詰められていました。

しかし兄や従兄弟は抜け出したことを黙っており、大人達も異変に気付いた様子はありませんでした。

神楽舞は確か、夕方頃から始まり、最初は女性が数人で踊ったりしていたように思います。

舞の締めはいつも「剣を持った武士が龍のような妖怪を追い払う」踊りで、クライマックスの頃には周囲にかがり火を焚いて辺りを照らしていました。

武士の舞い手も龍の舞い手(こちらは正月の獅子舞のように、二人一組でした)も、面をつけるのが決まりでした。

そして舞いが終わった後、武士の舞い手は神社から少し離れた、山の中にある祠のような場所で一晩過ごすしきたりになっていました。

舞の後、私もしきたりに従い、祠に入りました。

一人きりは怖くてしょうがなかったのですが、外には一応、村の人が二人、付き添っていてくれました。

時々声をかけてくれたのでそれほど怖い思いはせずに済んだのですが、三畳ほどの大きさの祠の中で、ろうそくの明かりを頼りに一人でいるのは、やはりあまりいい気分ではありませんでした。

兄はこれを知っていたので、舞い手を嫌がったのだろうかなどと考えました。

眠くなったら、祠の中でなら眠ってもいいと言われたので、疲れていた私はそのうちぐっすりと寝入ってしまいました。

しかし寝入ってどれぐらい経った頃かわかりませんが、外からものすごい悲鳴が聞こえてきて、そこで目が覚めました。




130: 本当にあった怖い名無し:2012/03/04(日) 12:34:28.20 ID:C8/Dhig30

社の外でもかがり火をたいていたはずなのに、それが消えて真っ暗になっています。

ろうそくの火もいつの間にか消えていて、私は外にいる村の人の名前を呼んだのですが、返事がありません。

ただ「んーっ、んーっ」という、唸り声のようなものが聞こえてきます。

村の人が怪我をして唸っているのかと思い、怖くなって、思わず祠の扉を開けました。

すると扉のそばにいた私を突き飛ばすようにして、何かが中に飛び込んできました。

飛び込んできた何かは祠の中をものすごい勢いでぐるぐると回り、やがてぴたりと止まりました。

この日は満月ではなかったのですが、扉を開けると月明かりでかなりはっきり辺りを見ることができました。

そして月明かりが差し込む祠の中に、異様なものが立っていました。

はげ上がった頭に巨大な一つ目、一本足。

そんな化け物が、私のほうを見ていました。

化け物と目があった瞬間、私は悲鳴をあげて祠から飛び出しました。

ただひたすら集落のほうへ逃げようと思ったのですが、辺りが暗いうえに祠周辺は初めて来た場所なので、どちらに行けばいいのかさっぱりわかりません。

祠の横のほうに細い道が伸びていたので、ただひたすらそちらに向かって、泣きながら走りだしました。

そのすぐ後ろを、あれが一本足で飛び跳ねながら追いかけてくる気配を感じていました。

やがて少し開けた場所に出たのですが、そこは集落の入り口などではなく、幾つかの墓が並んだ古い墓地でした。

隠れる場所も、逃げる場所もない。私はあれに捕まってしまうのだと思いました。

それでも少しでも身を隠したくて、一番奥にある墓の裏手に回りこもうと駆け寄った時です。

不意に墓石ががたりと揺れて倒れ、地面に空いた穴から何かが躍り出ました。




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