全く同情できないクズ男。誠心誠意尽くしてくれた彼女と愛する娘、実母までもを一気に全て失った…
16: 離婚さんいらっしゃい 投稿日:2012/06/01(金) 10:40:31.03
なんか心苦しい話だな…
見てるぞ。
17: 1 投稿日:2012/06/01(金) 12:05:51.23
>>16
ありがとう
もう昔の話なんだけど
今でも思い出す。
18: 1 投稿日:2012/06/01(金) 12:09:44.89
俺が留置場にいる間も
彼女は娘の世話をしてくれた。
それなのに俺は、彼女に恩を返すどころか
裏切ってばかりだった。
彼女が出ていってもうかなりたつ。
俺はバイク屋にいった。
そこでふいにバイク屋の兄ちゃんに
愚痴をいってしまった。
何でかはわからない。
ただ俺の話を聞いて聞いてくれる友達も
もう、誰もいなかったからかもしれない。
19: 1 投稿日:2012/06/01(金) 12:13:30.10
ところがバイク屋の兄ちゃんは
何と彼女の友達だった。
もう会わなくなった彼女の話を
俺は聞くことができた。
彼女は最近、結婚したそうだ。
それを聞いて俺はかなりショックだった。
まだやり直せると、どこかで思ってたからだった。
兄ちゃんに聞くと、彼女は
けっこう金持ちの家に嫁いだそうだ。
兄ちゃんも、彼女の旦那と会ったことがあるらしく
淡々と話してくれた。
今思うと、兄ちゃんは俺の事を彼女からの聞いていて
俺に腹が立っていたかもしれない。
だから、当て付けのように教えてくれたのかもしれない。
20: 1 投稿日:2012/06/01(金) 12:19:11.29
兄ちゃんによると、彼女の旦那は
それはそれは素晴らしい奴だそうだ。
高身長で高収入。優しくて、まさにお似合いだそうだ。
彼女は旦那の仕事を手伝っていて
俺と暮らしていた頃からは、考えられないほど
身なりも綺麗で、楽しそうにしてるらしい。
俺と暮らしていた頃は、彼女は何でも娘の優先だった。
美容室にもいかず、服も買わず、彼女は我慢してた。
それなのに俺は、僅かに残った退職金を使って
自分の趣味の車やバイク、酒や洋服に大金を使ってた。
彼女に、服一枚すら買ってやらなかった。
彼女が、我慢してると知らなかった。
22: 1 投稿日:2012/06/01(金) 12:25:49.80
何日かして、俺はいつも行ってる居酒屋に行った。
その居酒屋のマスターに、彼女の話を聞いてすると。
マスターも、彼女が、結婚してたのを知っていた。
知らないのは、俺だけだった。
その後、たまにいくスナックに行くことにした。
繁華街を歩いてると、見慣れた後ろ姿があった。
彼女だった。
隣には、多分旦那と思われる男もいた。
175センチの彼女よりも、ずっと身長が高くて
お洒落な落ち着いた感じの奴だった。
彼女と腕を組んで歩いて行き、俺がいこうと思っていた
スナックにはいっていった。
俺はかなり迷ったが
何を思ったか、彼女達が入っていった
スナックのとびらをあけた。
23: 1 投稿日:2012/06/01(金) 12:32:21.77
見慣れたスナックのカウンターに
他のお客さんと、彼女と旦那の姿があった。
彼女は、俺と目が合うと、少しびっくりしていた様だが
すぐに目をそらし、旦那と談笑を始めた。
俺はカウンターの端に座ると
ビールを頼んで一人で飲んだ。
騒がしい他の客に混じって
彼女と旦那の話が聞こえる。
結婚式はいつにしようとか
旅行はどこにいこうとか
仕事の話だとか。
彼女はもう、俺の知っている彼女よりも、ずっと綺麗になっていた。
綺麗な髪、綺麗な肌、身なりの良い服、
左手の薬指には大きめの指輪が光り
別人みたいに楽しそうだった。
旦那はその彼女を、余裕たっぷりに受け止めている。
注文する酒も、安い焼酎ではなくて
ウィスキーやブランデーだった。
俺は自分が隅っこで、ビール飲んでるのが恥ずかしくなった。
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