トップページに戻る

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『廃病院のレントゲン写真』


289:峠のトンネル 3/5:2006/02/27(月) 22:11:30 ID:Z557HUqP0

普通のトンネルでした。トンネルの先にある記念碑?みたいな車1台止まれそうな

場所でUターンをし、戻ろうと再度トンネルへ向かいました。

一度何ともないと強気なもので「おい、トンネルの中でライト消してクラクション

鳴らせてみようぜ」という提案に皆「やろうやろう」と盛り上がってきました。

二度目の通過。運転手がトンネルへ入った瞬間に何を血迷ったか走行中にライトを

消しました…

「走りながらはヤバイだろ!」と友人が声をあげます。続いて運転手の悲鳴混じり

の声…「消えた!勝手に消えた!!」助手席に乗っていた者が必死で運転手を掴も

うとします。その瞬間「うわぁ…Sが(運転手)いない!Sがいない!」と叫びだし

ます。パニックの中「ぱーーーん」クラクションが聞こえ出しました。同時に

”ガガガガガガ・・・ドーン”トンネルに車体が擦れ偶然前から来た車とぶつかり

車が止まりました。




290:峠のトンネル 4/5:2006/02/27(月) 22:12:56 ID:Z557HUqP0

瞬間私は気を失い、目が覚めたのは市内の病院でした。

右手の傷、全治二週間の怪我でした。ベットで横になっていると同乗していた友人

が見舞いに来ました。

「散々な目にあったな…」「俺らは頭打っただけで大したことは無かったよ」

話しながらふと思い出しました。

「S(運転手)は?そいえばT(助手席に乗っていた人)がSがいない!って言ってた

けど?」と聞いたところ一人が目に涙を浮かべ「…Sは死んだよ…」と。

乗っていた車と対向車の間で潰れていたらしい。

友人の話では、「ぶつかった場所は、車はトンネルの入口から3mも入ってない所

で、対向車は横になった車体の右側へ突っ込んだそうだ。でも変だよな…トンネル

入った瞬間は結構スピードも出てたし何より不思議なのは幅の狭いトンネル内で

どうやって車体が横になっていたのか…あと…Sは車内にいず、車の外で車と車の

間に挟まって死んでいたらしい。」




291:峠のトンネル 5/5:2006/02/27(月) 22:14:43 ID:Z557HUqP0

状況がなかなか掴めなかった。勿論Sが車から出た気配も無かったし、あんな状態

で外へ出られるのかと。だがSは外に出ていた…

Sの葬儀に参列した。Sの顔は見せてもらえなかったが、Sの親戚の話では笑ったよう

な顔に見えたらしい。



以上です。





398:1:2006/02/28(火) 13:13:42 ID:Sf6bXKKQ0

お光井戸
私の家はいわゆる本家分家の分家にあたる血で

遡ればいいとこの武士だったらしいのですが

今となってはそんな品位はまるでない

下町の八百屋というのが私の実家です。



4年前の正月、家から車で4時間程の本家に行った時の話をしようと思います。



某県の山奥にあるS家(私の苗字です)の本家はとても広く

年季の入った古めかしい家です。

正月と盆には必ず親戚で集まり宴会をするという習慣があり

その時もその習慣に合わせて家族で本家に出向きました。



本家に着くなり宴会場に通され、両親と祖父母は酒や食事を楽しんでいました。

弟は持ってきていたゲームボーイアドバンスでゲームをしています。

私まだ16歳だったので、皆が酒を飲んでいるのを横目で見ながら

退屈だなー、そういえば本家なんて滅多に来ないし探検でもしてみようかな?

と思い、静かに宴会場を出ました。




399:2:2006/02/28(火) 13:15:05 ID:Sf6bXKKQ0

しばらくうろうろしていると、どうやら裏庭に出てしまったらしく

ぽっかりと空いた草むらの真ん中に古めかしい井戸が見えました。

どう考えても、周りから隠すような位置にあった井戸……

普通に生活していれば決して気づかないような位置にそれはありました。

井戸なんてあったんだ、と思って近づいてみると

その井戸には硬く蓋がされていて(おそらく枯れてしまったんでしょう)

柵が施されて近づく事もできませんでした。

なんだ、残念、なんてちょっとしたオカルトを期待していた私はため息をついて

そろそろあきて来たので宴会場に戻りました。





宴会場に戻ってから、本家の叔母に井戸の話を聞くと

「その話はT(弟の名前)にはするんじゃないよ」

ときつく言われました。

なぜ?と聞くと、叔母は私を部屋の隅に呼び、話を始めたのです。




400:3:2006/02/28(火) 13:15:58 ID:Sf6bXKKQ0

江戸時代の終わり頃にお光という女性がS家に嫁いで来た。

お光の家は大変貧しく、お光は金で売られて来た。この結婚は政略結婚だった。

けれどもお光は精一杯主人を愛し、また主人もお光を愛した。

だがそれも長くは続かず、主人は使用人の娘…お妙と関係を持ってしまう。

あろう事かお妙は身ごもり、月満ちて男児を生んだ。

子供がいなかったお光はお妙に辛くあたられるようになった。

お妙も主人を唆し、石女(うまづめ)に用はありませぬ、と離縁させてしまった

そしてお光の後釜にはお妙が後妻として入り、その子はS家の跡取りとして育てられた。

お妙にとって邪魔なお光は不義の疑いをかけられ主人に手打ちにされた。

そしてお光の亡骸はS家の墓に入れる事はせず、私が見た裏庭の井戸に投げ込んだと言うのです。



この手の話のお決まりというかなんというか

それ以来井戸のあたりにお光の亡霊が出るようになったと叔母は話しました。




401:4:2006/02/28(火) 13:20:32 ID:Sf6bXKKQ0

「でもなんでそれをTに話しちゃいけないの?」



と私が聞くと



「お光の亡霊は男の魂を喰っている。だから男衆はあの井戸の存在すら知らないんだよ。

 もしあの井戸に近づいてお光の亡霊を見てしまったら最期、喰われてしまうからね」



とお茶をすすりながら叔母は言いました。



自分を殺しS家の跡取りとなったその息子を探しているんだよ、とも。



なんでお妙じゃないのかと聞けば、お妙はその後変死したとか。

お光の呪いじゃ、なんて騒がれた、とも聞きました。





なんか胡散臭いというのが正直な感想ですが

その翌年に実話だったんだ、と思わせた事件がありました。




[6]次のページ

[4]前のページ

[5]5ページ進む

[1]検索結果に戻る

この記事を評価して戻る



通報・削除依頼 | 出典:http://2ch.sc


検索ワード

洒落 | | | 病院 | レントゲン | 写真 |