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魔法使い♀「名前で呼んでよ勇者」 (44)(完)


36:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2022/12/05(月) 20:03:44.48:RberBGrR0 (36/44)


王「大臣、かの者たちに金5000Gを授けよ」

女「はあ!?」

若者「世界を救ったのに、たった金5000Gですか!?」

王「致し方あるまい、それとも爵位を授かって魔物どもの恨みを買うか?」

女「足元見やがって!」

男「抑えろ二人とも」

若者「むぅ」

女「ぐう」




37:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2022/12/05(月) 20:04:14.78:RberBGrR0 (37/44)


男「失礼いたしました。金5000G確かに頂きます」

王「それがよいそれがよい」

男「それでは、我ら名もなき無礼者共はこれにて失礼」

大臣「ははは、さっさと去ね去ね」

~~~




38:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2022/12/05(月) 20:06:39.03:RberBGrR0 (38/44)


~~~

男「はぁ~疲れた疲れた」

若者「これでようやく旅も終わりですね」

女「お、そうだな。さあ、もういいだろ男!」

女「久しぶりに私のことを名前で呼んでくれよ!」

男「いや、まだだ」

女「はあ? なんでだよ!?」





39:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2022/12/05(月) 20:07:23.12:RberBGrR0 (39/44)


男「……女、王城の間取り覚えてるか?」

女「え? そりゃあ、まあ」

男「若者、警備兵の配置は見たか?」

若者「ええ、言われたとおりに」

女「おい、どうしたんだよ?」

女「魔王の次は、人間の王でも殺すのか?」

男「金5000G……やっぱり少ないよなあ」




40:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2022/12/05(月) 20:08:23.76:RberBGrR0 (40/44)


女「……まあ、そうだな」

男「……女さあ、いつだったか言っていたよな」

男「『魔王城が街中にあれば良かったのに』って」

女「おいおい、まさか」




41:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2022/12/05(月) 20:09:07.09:RberBGrR0 (41/44)


男「王城にある、剣もアクセサリーも金もアイテムも」

男「金目の物を全部頂いていくぞ」

女「……」

若者「……」

女「……やっちまうか!」

若者「最後の補給というわけですね、いいですねお付き合いしますよ」

男「それでこそだ! さあ、行こう最後の冒険に!」




42:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2022/12/05(月) 20:09:37.59:RberBGrR0 (42/44)


男「名前を取り戻すのはそれからだ!」




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