1： 名無しさん（仮） 2022/11/18(金)01:22:51

スカーレットがボクシングスタイルを取り入れる事は容易に想像できた
これまでもそうだったのだ
グラスワンダーの薙刀
カレンチャンの合気道
ヤエノ流格闘術
そして今は左右に軽快なフットワークを描きながら胸を揺らしている
「ｼｭ！ｼｭ！」
口で効果音を出しているのはきっとウオッカの影響だろう
だが正直アキュートに教えを請うたのは僥倖とトレーナーは考える
彼女の担当トレーナーは同期でも頭脳に秀でた危険な存在だ
奴の知略をスカーレットが取り入れれば厄介な事この上無いし
自分以外のトレーナーからコーチングされたとう事実で嫉妬悶絶するだろう
「ｼｬｱｱｯ！」
鋭い右が繰り出されスカーレットのトレーナーの耳元を空気が通り過ぎる
続けざまの左、右。ボディ

2： 名無しさん（仮） 2022/11/18(金)01:23:02

（呑み込みが早い…！）
素直に教えを請うた時のスカーレットは危険である
吸収が早く即座に実戦に反映する自らの担当バ
だが何よりの問題は迎撃できない事にあった
教え子、それも中等部の少女に放つ拳をトレーナーは持ち合わせていない
が、自体を収拾するには反撃は必要である
「ｴｱ！」
スカーレットの口から素っ頓狂な悲鳴が上がった
当然であろう。間合いを詰められ抱擁されればこのような反応になる
ボクシングスタイルに乗っ取った上で相手の動きを封じる…
そう、クリンチである
「スカーレット…」
「ｧｲ！」
興奮を抑制させる為耳元で呟くと思った以上の大声が返って来た

3： オワリ 2022/11/18(金)01:23:15

「軽やかステップは見事だがグローブも無しに拳を繰り出すな
下手に当たればその手が傷つくだけだ…分かるか？」
「ﾝ！」
「よしよし。良い子だ」
安堵しながらギュッと改めて教え子を抱擁すると
何やらスカーレットがびくり、と身体を震わせその場に崩れ落ちる
強くしたつもりは無かったが…とトレーナーが首を傾げていると
程無く立ち上がった彼女は両手を広げはらはらと不利
大丈夫とアピールすると脱兎の勢いで走り去って行った

4： 名無しさん（仮） 2022/11/18(金)01:26:09

知性というか言語能力がガン下がりしてない？

5： 名無しさん（仮） 2022/11/18(金)01:34:11

惚れた男にハグされればそうもなろう

6： 名無しさん（仮） 2022/11/18(金)01:35:59

言語能力がちいかわレベルまで下落している…

7： 名無しさん（仮） 2022/11/18(金)01:40:39

グローブ付ければ殴ってきてもいいという言い方なのだが
この調子だと再戦は挑んでこなさそうだ