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【後編】ニートだった俺が突然親父になっちまったんだが…語ってみるから聞いてくれ【衝撃の結末】


391: 名も無き被検体774号+[] 2012/08/28(火) 23:21:09.25 ID:fl64tsTAO

日も沈んだ頃、少年が目を覚ました

「ケンカしたんだって?」
「…」













391: 名も無き被検体774号+[] 2012/08/28(火) 23:21:09.25 ID:fl64tsTAO

「まぁ、よくあることだからな」
「タケちゃんもお母さんとケンカするの?」
「ケンカどころか包丁で刺されたからな」
「え…」
「刺されなかったろ?」
「う、うん」
「じゃあ、なんて言われた?」

まぁ聞き出すと
今日は一緒にケーキを食べる予定だったと
でも急に仕事が入ってしまう
少年がゴネて、親子で揉めて
なんやかんやで「タケちゃん家に生まれたかった」と
そしたら「じゃ出ていけ、もう知らない」
ということらしい




392: 名も無き被検体774号+[] 2012/08/28(火) 23:28:24.84 ID:fl64tsTAO

事の顛末をなんとなく言い終わると
少年は泣きながら
「お母さん泣いてた」
「お互い様だな」
「うん、でもお母さん泣いてるの2回目」
「へぇ、一回目は?」
「多分、お父さんがいなくなった時」

正直言って、聞かなきゃ良かったと思った





397: 名も無き被検体774号+[] 2012/08/28(火) 23:38:07.26 ID:fl64tsTAO

「僕小さかったからわかんないけど、お父さんいなくなってからお母さんずっと泣いてた」
「それ覚えてたから、お母さんのこと大事にするって決めたのに」
「お母さん怒ってるかな?」
「明日謝れば許してくれるだろ」
「本当に?」
「本当に」
「タケちゃんも一緒に行ってくれる?」
「家の前までな」
「一緒に謝ってくれない?」
「お母さん泣かせたのユウタだろ?ちゃんと1人で謝りな」
「わかった…じゃ家の前までね」
「家の前までな」




400: 名も無き被検体774号+[] 2012/08/28(火) 23:46:21.29 ID:fl64tsTAO

その日は帰ってきたばあちゃんと3人で普通に飯食って、普通に寝た

翌朝、少年に起こされた
「タケちゃん、携帯鳴ってるよ」
「あ゙~…」

「朝早くにすみません」
朝っぱらからギャルギャルしい声だ
「ユウタ、そっちに居ますよね?」
「あー、はい」
「今から迎えに行きますんで」
「あー、はい」

冬の朝6時とか眠すぎるんですけどー 




403: 名も無き被検体774号+[] 2012/08/28(火) 23:50:52.79 ID:fl64tsTAO

「母さん迎えに来るって」
「え、謝るのに?」
「あー…じゃ来たときに謝れば?」
「タケちゃんも居てくれる?」
「居てあげない」
「ケチ」

ほどなくしてベルが鳴った
玄関にはギャルギャルしいの
「ご迷惑おかけしちゃって」
「まぁとりあえず中にどうぞ」
「え?あ、お邪魔します」 




412: 名も無き被検体774号+[] 2012/08/28(火) 23:55:48.47 ID:fl64tsTAO

とりあえず居間に通す
居間が一番暖かいから
で、少年に居間へ行くように促す
渋々居間に入って行く少年

俺はとりあえず台所でばあちゃんと一緒に朝飯を作ることにした




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